11/06/2009

Mirandon Surfboards

 今朝のイーライからのメールにはショップ用にオーダーしてあった、「パーポイズAモデル」の画像が添付されていた。

 こちらは、ただいま自分がテスト中のボード(リーシュカップがないため出番が少ないが。。。)と同じく6’2”のオールラウンドに楽しめるシェイプである。
 1960年代にはラホヤにてベアーとニックのミランドン兄弟が「Twin Pin」を作り出し、ラホヤ・サーフボーズのブランドにて独自の歴史を刻み始めた。そして1970年代になるとハワイにわたった兄ベアーによって最初のパーポイズボードが作られたようである(下の画像右下参照)。細身のガン・シェイプでシングル・フィン、すでにアブストラクト・カラーが使われているのがお分かりいただけるだろう。
 Mirandon Surfboards では、父ニックとイーライらによって、この歴史ある「Twin Pin」や「Porpoise」を現代の技術をミックスしながら少しずつ大切に作り続けている。またニックはその芸術的なセンスを生かし、得意なレジンワークにて芸術活動にも力を注ぎギャラリーも経営しているようである。
 ジェフやマニという素晴らしいシェイパーであり友である彼らとの交流をきっかけに、イーライとも自分なりに親交を深めることができ、今年6月の来日時にイーライからも是非ということで日本においてMirandon Surfboards をご紹介させていただく運びとなった。
 歴史、ストーリーやボードの特性をできる限りお伝えしながら、シェイパーとお客様の架け橋になれるように努めていきたいと思う。。。
 イーライが置いて行ってくれたたくさんの貴重な写真の中から、少しだけここにご紹介させていただこう。
 上の画像について、まず左上から時計回りに、「ファクトリーの外にてイーライの父ニックとツイン・ピン・レプリカ」、「細く長いアガベの木」、「渋いw123セダンに自ら伐採したアガベを積むイーライ」、最後は先ほども書かせていただいた「ファースト・パーポイズ・ボードとベアー(ハワイにて)」。



 そしてイーライのサーフショットを少々。 同じく左上から時計回りに「波のパワーを最大限に利用し、波の後ろからパーポイズボード全体が見えんばかりにリップアクションを決める瞬間」、「サンディエゴの有名なビッグウェイブ・ポイントでザ・デイにパーポイズ・ボードでチャージ」、「8'台のツイン・ピン・レプリカでラホヤのチューブをメイク」、そして最後に「クラッシック・フィッシュにてエアリアルを決めるイーライ」。
 ご覧のようにかなりレベルの高いライディングを見せるプロフェッショナル・ショートボーダーであった彼が、テストしながら作りだす歴史あるユニークなミランドンのサーフボード、魅力的だと思うのは自分だけだろうか。。。

11/04/2009

from Eli Mirandon *some pictures of Twin Pin Replica*

 昨日イーライから画像が届いた。
以前にもちらっとブログで触れさせていただいたことのある「Mirandon Surfboards Twin Pin Replica」のグラッシング中の画像だ。



 まず1本目は、自分のカスタムオーダー分。
サーファーズ・ジャーナル紙に特集させた際画像にあったボードをイメージして、シンプルにRed Tint & Black Pin-lineでオーダーした8'6"だ。
 1960年代から作られている独特な二つのピンテールを持つボードをできるだけ当時のシェイプに近い状態で作っていただいている。A frame Red Wood Stringer が強度を確保しながらも美しく、ソリッドなカラーとのマッチングも自分好みで素晴らしい。。。


 続いてMI様にカスタムオーダーいただいている同じく8'6"。
こちらはカラーリングを「お任せ」で作ってもらっているボードだ。
同じボードでもこちらは片面をシー・グリーンのティント・カラーでシンプルに仕上げ、もう一面はぐっと深みのあるグリーン・ベースのアブストラクト・カラーで A frame の存在を引き立てている。
グラス・オンのフィンがつき、輝くようにポリッシュされた状態で完成したボードの存在感とその美しさは堪らないものではないだろうか。。。





11/02/2009

October/31 & November/01/2009 *Surfing*


 この週末は波のサイズが期待できなかったこともあり、このところなぜだか無性に 乗りたくてたまらなかった「Skip Frye 11'0" Eagle」の小さなダメージ箇所をレジンで簡易的に補強し、このボードに合わせて購入しておいたクリヤーの「8,5" Skip Frye fin」をセッティング。
 土曜の午前中、波のサイズこそなかったものの形の良いブレイクでかなりの本数乗り込んでみることができた。
 最初の数本こそ細身で長いボードに少々違和感を覚えたものの、慣れてしまえばテールよりのビーとごくごく浅いダブルコンケーブのおかげでターンも非常に軽く反応が良いうえ、長いパラレルのレールが波のフェイスにフィットした際のグライド感は堪らない。。。笑顔 
今まで見てきたイーグルは一本一本異なるアレンジがされており、自分の巡り合ったボードは非常に太いストリンガー、分厚いレールと重みのあるウェイト、さらにボトムのアレンジも非常にシンプルである。
 「McCallum Surfboards のMac Deville」、「Christenson Surfboards のGlider」は、それぞれこのボードからインスパイやーされたモデルであるのだが、それぞれのシェイパーが独自の理論でアレンジを加えているため、非常に明確に違いが出ており面白いと思う。こうなると友が作った「Andreini Surfboardsの10'6" Glider」も是非近いうちに乗り比べてみたいなどと企んでしまう。。。笑





 土曜の夕方は「McCallum 5'5" Simmons」、日曜の早朝は「McCallum 5'10" Quagg」にて入水。
土曜の午後から何となく腰の調子が悪かったため、テイクオフ時にどうしてもポジションがあと一歩前に出てくれず、思うようにメイクできない。。。
そんな中でもよいポジションをキープできたときは、思うラインどおりのサーフィンができたので、良しとしよう。。。
 画像で2本のボードを見比べていただけば、テールエンドの幅の違いやフィンの形とセッティング位置など、その違いは一目瞭然だろう。自分の場合深く考えたりする前にまず乗って身体で覚えて楽しんでしまうタイプのため、今までそれほどく描く考えもしなかったのだが(少しは考えないといけないのだろうが。。。笑)、こうやって見比べてみるとあまりの違いに今更ながらに驚いてしまう。。。
 話はそれるがコンベックスという独特のボトムデザインのためか、Hullに乗るようになってから特にボードの性格の違いを非常に敏感に感じ取れるようになった気がするうえに、それぞれの乗り方からイメージすべきライディングなどがより明確になってきたため、自分程度のレベルではあるが波乗りの幅がより広がってきた気がする。
 みなさんもある程度乗りこなせるレベルになったら、気の合った仲間とボードをシェアしてタイプの違うボードに乗ってみたり、もちろんご自身でそろえて乗り比べてみたりすると、新しい発見がありスタイルにより磨きがかかったりするかもしれませんね。
 今週はボードビルダーの功績に敬意を表し、感謝をしたい気持ちになりました。。。