8/08/2017

Our Recommended Brand *Mitsven***

Mitsven Surfboards

Shaper: Bob Mitsven ボブ・ミツベン
Fin Craft man: Rick Clow リック・クロー

 すでにシェイプ歴45年と言うボブ・ミツベン。何と言ってもガレージでのシェイプからスタートしながら、その人気からオーダーが止まらずブランドを正式にスタートしています。つまり、自らの実力でボード作りが認められ、そして大きな宣伝活動なしに今の地位を築き上げた生粋のクラフトマンです。最近では他のシェイパーのブランドを利用したりコピーをしたり、有名サーファーを使ったPRなど実力よりも宣伝活動で地位を築くブランドもある中、名匠と呼ぶにふさわしい本物のシェイパーなのです。未だ最先端のショートボードも毎年新モデルを作り続けるボブは、「本物のシェイパーならハンドシェイプで最先端のショートボードが削れるのが当たり前。」といいます。まさに巧みだからこそ言える言葉ですね。さらに彼は「最大のライバルはコンピューターだよ。」と言っています。これぞ本物中の本物と言わしめる所以ですね。



リック・クローは今やナイフのクラフトマンとしてもアメリカで実力者にしか与えられない称号を持つ男なので、ウッドのフィン作りはお手の物。クオリティーが高いわけですね。元々ブランド創業時はボブと二人で全ての工程を進めて居たので、ボードビルディングについても長きにわたる経験を持つボブの大切なパートナーなんです。
 
そんなミツベンのボードの魅力をご紹介してみますね。


 たとえスキップ氏からテンプレートを譲り受けようとも、シェイパーなら誰もが自らのスタイルでそれをアップデート。多くを語らず、伝統的なシェイプにリスペクトしながらも、自らのチューンで次世代へ進めることこそシェイパーの大切な役目だという教えは、スキップ氏から次世代シェイパーへ伝えられた言葉でもあります。このグライダーを見ても、モデルの持つべき特徴はそのままにしながらもラインを全て綺麗なカーブでつなぐことでよりスムースな乗り味を作り出していますね。画像ではわかりませんがレールの落とし込みも見事の一言。

腕利きのクラフトマン、サーフIDのケンジですらここまで深いチャンネルはシェイプできないと唸るように眺めていました。自分はこのチャンネルをボブがシェイプするのを眺めていましたが、何の迷いもなく大胆に引いたラインに合わせ削り込む手際には何の迷いも感じられずただスムースに一本一本の溝を刻んでいました。





サンディエゴ・エッグやスウィッシュなどは、もはや言葉で説明する必要がないほど見事な美しいカーブでまとめあげられてますね。ヌヒワ・スタイルのノーズライダーにしても深いコンケーブを区切るのではなく見事に馴染ませてあるのがボブスタイル。細部までの滑らかさが見ていてうっとりするような美しさを作り出しております。



ミニシモンズ。数多くのミニシモンズに乗ってきた自分の中で王道のミニシモンズでは一番の乗り味がこのボード。アウトライン、ストリンガーデザインからデッドストックのレッドウッドを使ったテールブロックまで、もはや完璧とも思えてしまいます。こんな凝ったこともできそうでなかなかできませんね。







ミニシモンズのアレンジも長年の経験と多くの知識があってこそのラインナップ。まるでカプセルのようなアウトラインのウィングを入れたラウンドテールなんてシモンズ見て思いつきます?!シモンズフィンベースのクワッドはこの丸いバックフィンが効いていて動きも絶妙。フィッシュテールで頼んで見れば、シモンズフィンではなくG3フィンをセットしてくるのもさすがの一言ですね。





王道のフィッシュとフィッシュシモンズ。言葉にならないカーブの美しさ。この手のシェイプをメインにシェイプしているシェイパーもいますが、よく見比べればレベルの違いがわかるはず。それぞれのコンセプトにベストマッチなレンジがあるのは当たり前のこと。見境なくマルチなレングスで作るのは、コンセプトを正確に理解していればできませんね。



 こういったポインテッド(ナローにしてノーズをより尖らせた)ジプシーのバランスの良さは、ショートボードを多くシェイプしているからこそ。若者のように大きな動きで体積の無いボードを操れなくなった方でほかの選択を求めているのでしたら、リラックスしてこの手のボードに乗って見るのがおもしろいと思います。


 リズ・ベースのロケットフィッシュ用フィンは、スキップ氏の意見を取り入れ新たなテンプレートに。

私ごときものの意見も取り入れて作ってもらったニュー・エボリューション・エッグ。サンディエゴ・エッグよりもワイドなノーズからのアウトラインが魅力のエッグです。がサンディエゴ・ローカルからも好評価いただいてます。




 さすがに弊店ではバリバリのショートボードは今の所取り扱いありませんが、こういった80年代風のスラスターなら浮力もゆとりがあり、自分でも乗って楽しめそうです。


 弊店ではミツベンの奥行きの深い実力をしっかりとみなさんにお伝えすべく、様々なモデルを順番にご紹介しております。またお客様のご希望に合わせたカスタムオーダーも大切にお受けしております。モデル毎にコンセプトがあり、そのコンセプトには適したサイズレンジがあるものです。そういったことを深く理解した上でカスタムオーダー、またより乗り手の皆様にフィットしたボード選びなら是非弊店にご相談ください。またストックボード&カスタムオーダーは弊店同様、取り扱いの店舗様(イエスサーフ沖縄、グレ青森)も是非ご利用ください。