10/11/2017

Surfboards Impression *McCallum L*7 & Oldenburg Egg***

 先日の金曜のお休みと土曜早朝のサーフボード画像は、雨天&所用で急いで東京へ戻らなければいけなかったため、取り敢えず置き場所で収めてきた今一つの画像でした。何気無しに良い画像はないかと探していたところ、過去に撮ったものがあったのでそれを利用してサーフボード・インプレッション。


 まずは金曜に乗ったマッカラムのL*7。過去に乗った5’2”は薄くライトウェイトで、自分にはサイズがないと厳しい印象でした。次に乗った5’5”がマジックボード。今乗っている5’10”はちょっと浮力が多すぎるかと思いましたが、52歳という年齢と66、5kgと少々増えた体重(脂肪も増えていますが、太もも各部の筋肉を増やし63キロのことから太もも付け根で10cmほど太くなったことも要因の一つ)から、思いの外フィットしています。
 ノーズ&テールがワイドになることでプレーニングしてくれる面積がより多くなり、波のキャッチはもちろん、より早くスピードがつく特性があります。またスクエアーにすることでレールのラインは長さが倍近いボードと同等になり、直進時のスピードのロスが少なくなるためパドリングはもちろん、ライディング時もストレートの走る際のスピードが出てくれます。スクエアーノーズには程よいロッカーがありボトムはコンベックスが取られているため余程のことが無い限り引っかかることはないはず。

マッカラム独特のチャイム系デザインとボリュームバランス、またボトム・コントゥアー、テールへ向けてベストな角度でのカーブを取り入れていること、そしてクワッドフィンセットアップにすることで、快感とも思えるドライブ’&フローを味わいながら気持ち良いターンが可能です。(通常はシモンズフィンからデザインしたL*7専用のクワッドがグラスオンされますが、こちらはフューチャーのため、通常のマッカラムフィンです。が、これもまた良い。)

 結果、この日のコシハラ サイズの波でも十分満足感のあるラウンドになりました。(最初のうちは手首の問題からしばし微妙な感じでしたが。。。)L*7にはこうした特性がありますが、マッカラムはそれぞれのモデルに違った魅力があると同時に、どのモデルにも持ち前の気持ち良いドライブ&フローが詰まっております。また同じモデルであっても一本一本違うアレンジが入るいわばオンリーワンのボードであり、同じモデルをサイズ違いで店頭に並べるようなことのない、いわば一本一本がリミテッドなサーフボードです。




 オルデンバーグはカスタムオーダーメインでどのようなボードもシェイプします。テンプレートの収集量は膨大で、結果ビンテージ、サンディエゴ伝統のシェイプ、そしてモダン・ショートボードまで、あらゆるモデルをシェイプできます。これはマスターシェイパー、ボブ・ミツベンにも言えることですね。モダン・ショートボードをハンドシェイプでしっかりシェイプできた上で、エッグやロングボード、さらにビッグレイブ用のガンまでシェイプできて初めて匠という言葉を使えると考えると、ジョシュが匠と呼べる日が来るのも近いかもしれません。
 このボードはジョシュのパーソナルだったもの。6’10”のトライフィン・エッグでロッカーバランスやレールの形状はショートボードのエッセンスが取り入れられています。ボリューム感もゆとりあるというよりも程よいというニュアンスがぴったりなシェイプで、パワフルなビーチのホローウェイブやリーフブレイクで真価を発揮するエッグ。ただしこれくらいのミッドレングスであればサイズのない波でもスムースで素直な乗り味を十分楽しめるてしまいます。

ショートボード譲りの素直な動きをエッグデザインに落とし込んだジョシュのエッグ。(もちろんボリュームあるエッグもありますが、今回のデザインはショート譲りなものになります)トライフィンはジョシュ本人が好きなフィンセッティングでとても軽く素直なターンができます。オーダーするならコンディションによってはサイドバイトをつけても楽しめる2+1も相性が良さそう。もちろんシングルやクワッドでもオーダー可能です。

 日曜の朝一番。しっかりしたアタマ前後のサイズのある波で1時間少々。7、8本の大きめのセットで気持ち良いライディングをしてきました。最初の数本は水深が深いことを忘れてラインどりをミスしましたが、いちばんの波ではしっかりボトムターンした後パワーゾーンをキープし波で髪型を7:3分けに。混み合う前に楽しませていただいたのでストレスを感じる前にピークを移動し、今度はコシハラの形の良い波でクルーシング。時間は短かったですが、このサイズでも素直なシェイプとトライフィンのスムースな動きを満喫させていただきました。


 マッカラムとオルデンバーグで個性は全く違いますが、その違いを感じ取りながらその日の波や気分にわせてボードをチョイスし、それぞれの乗り味を楽しむのが自分のスタイル。皆さんも自分独自のスタイルでサーフィンを楽しんでくださいね。Keep on Surfin'!