先日の定休日は木曜の午後からランクル70トゥループキャリアで南房総入り。潮が多い夕方の海は、予想通りプアーなコンディションなのでライディング・イメージを崩さないよう、無理なサーフィンはせずノーサーフ。地元のスーパーマーケットで食材を買い込んで、一杯やりながら本を読みつつノートをとり、ライフワークとなっている尽きることのない古代史の世界を楽しみました。
金曜は午前中の潮回りを狙い、早起きして準備を進めます。6時半頃まで思いっきり降っていた雨が上がり、良いタイミングでボードを積み込み出発するも再び外は激しい雨模様。
土砂降りの中、ミツベンの7’10”フロムダウンタウンでパドルアウト。サイズはそれほど大きくないものの綺麗な波を貸切の中、満喫タイムのスタート。安定したテイクオフ、そして走り出しからスムースで、シングルフィンの気持ち良い滑らかなターンはさすが匠ボブのシェイプです。トータルでとてもスムースな分だけトップターンやクイックなカットバックでは、スイングに8フィート弱の長さが持つ体積を感じますが、ダイヤモンドテールの3つの支点がカバーしてくれる印象。1時間弱乗ったところで、波が良くなってきたこともあり、水分補給をとりつつサクッとボードチェンジ。
なんだか最近ショートレンジのボードの出番が少ないので、今日は良いチャンスとニューエボxザモラのコラボ第三弾、5’10”のウィングド・アークテール・ミニシモンズ・エッジボード・ツインザー(長い!)で相変わらずの激しい雨の中、再びピークへ。
最初のうちは早くフェイスが短く潰れてしまう波が多く、スープに捕まってしまうとセンターにフィンがないこともあり、フワフワして失速してしまうのですが、タイドが良い時間になってきたところで本領発揮。長さの割にテイクオフもストレスなく、とにかくボードのスピードが凄い。そして長い名前が面白さを詰め込んだ結果ということを実証するかの如く、ウィング、一段小さくなったアークテール、そしてツインザーのセットアップが、恐ろしい程に軽快なマニューバーを楽しませてくれます。通常のスクエアーテールで大きなキールフィンがついたシモンズのつもりでテールを踏み込むと一気にボードが反応しすぎるほどで、ボトムターンからトップターン、ラウンドハウス気味のカットバックも軽い力でキュンキュン反応してくれるシモンズ系とは異次元の感触。ショートレングスでここまでくると、ミッドレングスもどうなのかとても気になりますね!
後半はロータイドと上げはじめの波が今ひとつとなり、地元の先輩とのんびり談笑しつつのサーフィンでしたが、2時間半くらい乗り込むことができたので、このボードの面白さをしっかりと感じることができました。
最後はビーチに置いておいたマッカラムの6’10”ビンザーにチェンジ。マッカラム・スタイルのドライブ&フローが気持ち良く、早めの波でもクイックなボトムターンの後、波に捕まりそうなところをボードの性能でトップに駆け上がってくれるので、その後のクリーンなフェイスで気持ち良いアップ&ダウンをしたり、ダウンザラインで駆け抜けたり。ボンザーフィンとマッカラムフィンの組み合わせのツインザーも一味違いつつも反応が良くて好印象です。最後の最後は波のクオリティーも戻ってきたのですが、すでに4時間半以上ガッツリとサーフィンし続けているので、集中力も身体も一杯一杯。海に一礼してこの日のサーフィンは終了としました。
土曜の朝は、帰路に着く準備を進めマッカラムの6’6”ミニシモンズ・スティンガーをランクルに積み込んで海へ。サイズはかなり小さくなりましたが、潮の良い時間に小振りな波メインにしっかりボードにテストライド。エッグボードの7フィート代のテイクオフ性能、ノーズのボリュームがドライブ&フローをより味わえる感じで、ターンは絞ったスクエアーテール+クワッドでボード・ボリュームがあるボードながらもとても良い反応をしてくれます。両足の間のレールの食いついた感覚は、スティンガーウィングの効果ですね。
昨日ほどでは無いものの、ボードの個性をしっかり味わうことができたことに感謝しつつ、時間に少しゆとりを持って帰路に着かせていただきました。
Keep Surfing!