このお休みは小川山のマルチピッチ・クライミングに行ってきました。以前とてもお世話になっていた山岳ガイドさんとは、山岳ガイドステージIで行ける範囲をほぼ網羅してしまったこともあり、今年から新たにステージIIの資格をお持ちのAガイドのお世話になることになりました。小川山の登山日記はまた後日に。
そんなこともあり、画像の編集のみになっていた5月末の登山について、あまり時間を置きすぎないうちに日記をアップさせていただきたいと思います。
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5月30日(木)と31日(金)の予定で甲斐駒ケ岳の黒戸尾根へ山友Sさんと行く計画。自分にとり今回で6度目の黒戸尾根になりますが、いつも初日は七丈小屋まで行き、翌朝登頂して下山という計画でした。ところが今回31日の天候が雨になりそうなこともあり、直前に少し予定を変更し、29日夜韮崎のホテルに前泊し、初日に山頂を踏んでから小屋に泊まることに。
1) 30日木曜、登山口の尾白川渓谷駐車場で準備を済ませ朝6時4分、登山開始です。まずは竹宇駒ヶ岳神社で安全登山を見守っていただくべくお参りをし、揺れる吊り橋を渡って登りが始まります。
2) いきなりしっかりと登らされるため、早朝でまだ気温が上がる前に通過できて良かったなどと思いつつ、ひたすら登ります。途中祠があったりで修験道の道であることを実感し始めたり、雲の合間から山頂方面が見えてテンションが上がったり。そして7:49、横手駒ヶ岳神社からの登山道との合流点でもある「笹の平」に到着。ペースを抑えめで登れたことで汗は流れるほどではありません。
3) 笹の平で20分ほど朝食タイム。8:05行動再開ししばらくは笹の道をトラバース。そして八丁坂の急登が始まります。ここもステップを小刻みにし、ゆっくりのペースで登ることで割とすんなり登り切れました。急登が終わると丸太のベンチがあり鳳凰三山と富士山の展望がある「富士見」(勝手に命名)ですが、今日は富士山は雲の向こうで見えません。まだまだ先が長いのでここでも10分ほど休憩タイム。Sさん、黒戸尾根の長さに少し驚いている様子。今日が小屋までならさほどではないですが、初日に山頂を目座す予定なので、自分にとっても未知の世界ですが。。。
4) ここから少し進むと「刃渡り」。刃渡り手前でストックを一旦収容し、少し見晴らしの良いところを通過。そして先の梯子と鎖の続く登りを進みます。
5) そしてひょっこりと「刀利天狗」のお社が姿を表します。ここでも10分ほど休んで栄養補給をしストックを取り出して10:15再出発。ここからしばらくは黒戸山の野右側を巻きつつ苔むした樹林帯の快適なハイキング。そして100mほど下りこむと「五合目小屋跡」に到着。ここで再びストックを収納しヘルメットをかぶって屏風岩に登ります。
6) ここから七丈小屋までは修験道の石碑、祠や鉄剣などが続々と現れる鎖とハシゴの道。自分たちにとっては、こういったところに来るとアドレナリンが出てきてテンションアップ。一山超えて二重になった橋を渡ると後一山越えれば「七丈小屋」です。
7) 11:46、登り出しから5時間42分で七丈小屋にたどり着きました。この時小屋の上はガスの中。小屋番さんは荷揚げ後の片付け中でしたが、今日宿泊だと話すと「ビール冷やしておきますね!」の嬉しい一言。実は事前にカップ麺やアルコールが切れているとHPで告知があったためバーボンを500mlとリゾッタを担いてきました。まずはポカリスエットで乾杯し、リゾッタのお昼ごはん。
30分少々身体を休め、腹を満たし、余分な装備を小屋にデポして山頂を目指します。わずかに雪が残っていますね。八合目「御来迎場」までの急登で、相棒Sさんが少しペースダウン。確かにまだ後3合こんな登りがあると思ってしますと気が滅入りますね。ただし、8合目から9合目までは楽しいクライミングようその多い登り、そして山頂までは後半山頂を眺めつつのウィニングロード。そんなことを伝えつつ、45分登り込んで「御来迎場」に到着しました。崩れ落ちた鳥居の先に雲の切れ間に山頂方面が見え始めます。
8) 軽く息を整えつつ、ガスの抜けた北岳方面や鳳凰三山、その向こうに富士山を眺め、リフレッシュ。さあ先へ進みます。
9) 元気を取り戻したSさん。雪の残るトラバースを丁寧にクリヤー。ルンゼの鎖場ではあえて難しいホールドを選んでクライミングを楽しみます。ルートはここに気分に合わせて。上には9合目の2本の剣が誇らしげに立っていますね。
続きは後日。