3月最初の定休日は雪山登山に行って参りました。2月の山友との山行が積雪が多すぎることから危険回避でキャンセルになってしまった為、急遽翌週の3月4日(金)に別のプランを立てたものです。3月3日(木)午後のんびりと特急あずさで茅野入りし、ゆっくり食事をして駅前のホテルに宿泊の予定でした。が、なんと駅前のレストラン、居酒屋、食堂などはほぼ全て蔓延防止法の影響で夜の営業を控えており、まさかのホテルの部屋でコンビニ弁当などを食べるハメに。。。涙
4日金曜は、マイバディー青山ガイドが車で迎えに来てくれ早朝5時、まだ暗いうちにホテルを出発。阿弥陀岳南稜の出発点でもある船山十字路は雪が多く普通車では入れないため、かなり手前の駐車スペースに車をデポし、ヘッドライトの明かりで準備を整えます。
立場山山頂
ちょうど明るくなり始めた6時少し前に行動開始。歩くこと20分ほどでしょうか、船山十字路(1590m)で登山届を出し、まずは立場山まで樹林帯の尾根筋をひたすら上り高度を稼ぎます。時折会話を楽しみつつ登ること2時間45分、画像の立場山山頂(2370m)に到着。
青ナギ
(右側の崩落により何もない斜面になっている場所の名称です)
青ナギから阿弥陀岳を見上げます。山頂から右に南稜のP4,P3&P2が見えますね。
登ってきたリッジラインとその向こうには権現岳
振り返れば自分達の足跡のみがリッジに刻まれています。
11時。上り出して5時間少々。いよいよP3に到着。今日はルンゼではなくその手前の岩場ルートを選択。ロープで安全を確保し、順番に登ります。
P3の手前まで、特にP1までの登りがメンタル的にきついかったです。しんどさマックスでしたが、岩場を目の前にしたら気分一新で岩場を登る時は楽しさがマックスに。
アイゼンを岩に噛ませる感覚が久しぶりで、最初の2ピッチ位は少し手こずりました
(肘のトラブルでクライミングやボルダリングも9月から控えていたこともありますね)
3ピッチめくらいには感覚も戻り楽しさマックス
トラバースして行けるところもあえて岩稜を登ってみたり
ここはハンドホールドが一つ足りずアイスアックスを噛ませています
こんな一手がなんとも楽しいんです。
その後も際どい痩せたリッジの岩を乗り越え
足場が痩せたトラバースをしつつ
あとはP4を回り込み登るだけ
そのすぐ先には阿弥陀岳山頂が見えます
ただし、ほんの僅かな登りも空気が薄く、疲労もある中なのでとても体が重く感じてしまいます。僅かに残るトレースは、最後のラッセルを避け岩に回り込んでくれていたため、ちょっと岩登りチックで楽しく山頂を踏むことができました。
12:25阿弥陀岳(2805m)山頂
後ろには赤岳
登り出してから6時間30分少々、ついに山頂に到着です。風もそれほど強くなく、快晴の青空の下には富士山やアルプスの山々が綺麗に並んでいます。
ここでしっかりと休憩を取り、今度は長いくだりの始まりです。中央稜ルートで降りましたが、トレースがない中、中盤では何度も踏み抜いたり、日が当たるシャーベット状の箇所では足場が崩壊してプチ滑落あったりで、膝に鈍い痛みが出そうでしたが、グッとペースを落とし丁寧に下り16.:23無事下山しました。
行動時間10時間30分ほど。獲得標高差1460m。34000ステップ。満足度マックスの登山ができました。いつもお世話になっているBMW青山さんに感謝です。
実はコロナ禍でのトレーニングの影響もあり、重心位置=骨盤の角度が僅かに後傾に戻っていたようなんです。今回の登山の数日前、ジムでのトレーニングでトレッド・クライマーに久しぶりに乗って気がついたのですが、それがここ最近の登山に影響していたようです。今回その点を意識して登ってみた結果、臀筋で登ることができ立場山までは息も上がらず問題なし。そこからP1そしてP3への登り込みでは流石に長時間の登り込みでコアの意識よりしんどさとの戦い的なところが多くなってはしまいましたが、登りではだいぶポジションが良くなった効果を実感できました。下山の方が問題で、足場がしっかりしていればなんでもないのですが、標高が下がりはじめ春の雪で足場が不安定になり、さらに爆弾を抱えた膝が気になってきてしまうと、特に難しいです。次回はしんどくても、そして下りでもさらに良いポジションがキープできるように日々のトレーニングもより精進したいと思います。
そしてこのポジションの意識は、サーフィンでのボードへの力の伝達や、いざという時のバランス感覚として、大きくプラスになるので、来週のサーフィンも今から楽しみです。
ご一読いただきました皆様、ありがとうございます!
Keep Climbing & Keep Surfing!