6月8日。甲斐駒ケ岳 黒戸尾根 2日目。
この日、自分も含め3人のゲストの内お一人は、山頂から八丁尾根を回る12時間の行程へ向かうべく、午前4時には小屋を出発。もうお一方も早めに山頂へ向かうということで4字頃には起床した様子。耳栓をしている為、普段はさほど気にならないものの、この日は何故か目が覚めてしまったため、一人寝床でのんびり読書。山で日の出を見るのも気持ちいのですが、この日は下山時間を考え,
ゆっくり出発するのがちょうど良い気分。それでも5時には食堂へ折りストレッチをしながら5時半の朝食を待ちます。
美味しい出来立ての朝食を済ませると、山頂までに必要のない荷物をデポさせていただき、準備を整え6時6分 小屋を出発。
第二小屋の脇から二つのテン場を通過しながら登り始めます。
昨日、小山での登りで最後がなかなかしんどかったので、最初は普段よりゆっくりと
6:51。45分で8号目の御来迎場。
崩れた鳥居の柱と石碑越しに綺麗な青い空と山頂方面の景色を眺めます
登山道は至る所に石塔や不動明王を表す鉄剣が見られます。
自分はこれらを見ながら身を清める気持ちでこの道を進むのが好きなんです
右側の尖った岩の先に2本の剣が見えてきましたね
面白い岩場を丁寧に登り込みます
9号目付近で一休みしてもうひと頑張り
7:55。西峰
そして8:00。標高2,974m 甲斐駒ケ岳山頂。
甲斐駒ケ岳の黒戸尾根は、江戸時代後期の初登頂以来、修験道の霊場となっておりましたが、なんと三角点設置の際、山頂で縄文土器が見つけられている神秘的な場所です。縄文人はどのようにしてここまで来たのでしょうか。安全登山の祈願とコロナの1日も早い収束をお祈りした後は、ポットのお湯で入れたドリップコーヒーをいただきながら景色を眺めしばしのリラックスタイム。
そして、これから長い道のりが待つ下りが始まります。
30分ほど折りたところから。
左の黒戸山から下までまだまだ距離がありますね
霞んでいますが、二本の剣と鳳凰三山の先には富士山が見えます
1時間ほど降ると黒戸山がはっきりと見えてきました。
小屋まであと少し
9時20分頃小屋まで戻りました。まだ時間はたっぷりとあるので、膝のためにもテラスで汗で濡れたシャツを乾かしながら大休止。1時間20分ほどのんびり本を読んだりしてくつろぎ、10:48再始動。
鎖と梯子が連続するところをクリヤーし、五合目小屋跡から一旦登り返します。今日も登りは汗、汗、汗。。。その後しばらくなだらか下りを進みます。
鎖場に咲く花にちょっと癒されたり
11:55 イワカガミ満開の刀利天狗。
違和感が出始め気になり出した右膝のため、
ナッツなどを補給しつつロキソニンを追加で服用。
12:15、刃渡り手前から徐々に出始めた膝の痛みと戦いつつ、八丁下りで膝の痛みが本格化。13:09、痛みと闘いつつ黙々と進み、やっとのことで笹の平まで辿り着き、ここでしばらく膝を休めます。その後はストックを杖に、さらに歩幅を狭くしながら痛みに堪えくだり、14:50、ついに登山口まで辿り着きました。
普段脚部、臀部やコアのトレーニングは継続しているものの、昨年の奥穂高岳南稜からジャンダルムを回った山行以来、あまりしっかりと標高差のある登山をしていなかったこともあり、今回は登りも下りも反省点が多い山行になりました。ただし、達成感は膝の痛みと同じくらい実感できるものです。タクシーを呼び、濡れたシャツを着替えながら、売店で飲んだコーラがなんとも美味しかったです。
この日のGPS情報では、累積上昇高度2,397m、累積下降高度 2,361m、行動時間8’53”(一部休憩含む)、ステップ32,544歩、距離11、44km。二日間合計では、高度差2,567m、行動時間14’10”、歩数51,295歩、距離18、83km。数値的にも十分上りごたえが感じられるものですね。
登山は、それぞれのコースに見合った体力と経験が必要です。見合わなければ怪我をしたりや時には命に関わる場合もあるので、自分の技量を十分に理解した上で楽しみましょう。自分の場合、今回はソロでの登山ということもあり、通常の装備の他に、ツェルト、完全防水ビビーとしても使える寝袋カバー、そして寝袋も備え、いざというときはビバークできる準備もして登りました。ご興味のある方は、是非安全登山で、コアや脚部、そしてメンタルの強化、さらに体力&免疫力アップをして、サーフィン自体のレベルアップにつなげてみてください。
Keep Surfing & Climbing!