夏から秋にかけての山行日記も日々の慌ただしさの中、筆不精になっておりましたが、少し時間があるこの隙にまとめてアップさせて頂きます。
9月中旬の北アルプス。目指すコースは上高地から初日北鎌沢幕営。二日目北鎌尾根から槍ヶ岳へ。そしてヒュッテ大槍泊後、三日目に下山。
初日槍沢ロッジを越え大曲までは順調に進みましたが、水俣乗越への急登で山友にトラブル発生。。。足の指に痛みがあり、太ももが攣る事態に、一気にペースダウンし、休む回数も増える一方。こんな時は無理ぜず彼のペースに合わせます。なんとか水俣乗越まで辿り着くも、ここから劇下りをして沢筋を北鎌沢へ向かって仕舞えば、一般の登山道ではなく携帯すら繋がらないエリアになってしまいます。無理して降ってしまい山友が回復しない場合、自力でここまで戻るしかありませんが、それはかなりハードの状況になりそう。。。3人でじっくり考えた結果、今回は北鎌尾根を断念し、ここから一般登山道でヒュッテ大槍に向かうことに。
翌朝も山友の足の状態に回復の兆しがないようで、本人曰く、しんどいのは上りだけだということで、一人時間をかけて下山する事に。(結果、後日足の指の剥離骨折だったことが判明。今回の選択はやはり正しかったようです)
自分は二日目、AYガイドと槍ヶ岳へ登山道から登り、山頂から北鎌沢に一旦降り、北鎌尾根の最後の美味し所だけ楽しんできました。槍への登り込み、チムニーなどは面白いコースですが、やはり北鎌沢から長い時間を駆け登り込んだ時の気持ちとは全く違い、感動というものを感じることができません。この思いは来年、山友ともう一度チャレンジしてシェアできたらと思います。
10月初旬は、ソロで北アルプスを目指す予定でしたが、天候不順のため断念。。。
そして、10月20&21日。両日共に久しぶりの快晴です。
10月20日。朝早い新幹線で長野へ。初日は善光寺裏手にある物見岩へ。ここでトップロープを張ってAYガイドの指導の元、岩登りのトレーニング。肘靭帯の故障も奇跡的(?!)に完治したのですが、やはりしばらくボルダリングもできず、傾斜のある岩に触れていなかったので、かなりの苦戦。身体そしてホールドの使い方をよりスキルアップする必要を実感する一日でした。
ショップのウォールも復活しないといけませんね。
初日の岩登り後は戸隠神社中社次場にある元宿坊の宿に宿泊。なかなか風情ある建物で戸隠の本当の歴史を調べていたので、なんだかワクワク気分でした。
翌朝は5時に宿を出発。鏡池側のPに車をデポし、まずは西岳へ。沢沿いから離れ登りだししばらくして最初の休憩。ザックを落としたところでわずか数メートル先の茂みがざわつくと同時に「グウォ〜」という唸り声。。。汗 クマですね。。。涙 急いで手を叩きまくりつつ、大声で訳のわからないことを叫んでしまいました。おそらく熊の方も驚いで唸ったのでしょうね。さっさと移動しますが、その後も足元はどんぐり系の木のみがたくさん落ちているので、iPhoneを使い大音量でクイーンを聴きながら樹林帯を進みます。「ドント・ストップ・ミー。ヘイヘイヘイ〜」
岩場&鎖場が多くなったところで音楽はストップ。なかなかワイルドなどこか妙義山に似他感じで垂直の鎖やトラバース、断崖を進みます。行動開始から4時間弱でP1(最初のピーク)に到着。その後はしばらく稜線を進んで西岳山頂、本院岳を通過し、ここから一旦大下り。ここで気になっていた膝に痛みが出てきたので大休止。そして下った後はじわじわ登り込み7時間30分ほどで八方のぞきに到着です。
ここからはスリル満点の蟻の門渡りを渡って鎖場の続く下りを一気に下降。アップダウンがありなかなかの長さで、降る時はかなりの緊張感ですが、フラットから上りの箇所は慎重に歩けば問題なく楽しめます。この後の下りも前半の鎖場などは順調でサクサク下り込みましたが、後半段差のある場面が多く右膝脇の靭帯が痛み出してしまいスローダウン。
腸脛靭帯が痛むのは2015年の東京マラソン以来な感じですね。。。 まあ焦らずとも時間には余裕があるのですが、悔しさの残る下山となりました。熊のトラブルでペースが大きく乱れたこともあるかもしれませんが、8時間で行動するつもりが結果9時間オーバーとコースタイムまでは掛からないものの、今回は両日とも課題の多い山行となりました。
11月は後半にいつもの3人で裏妙義のマニアックなルートを狙う予定です。そして二日目は久しぶりに表妙義をソロで縦走しようと思います。同じコースも体調、気候によって全く見え方が違うので、難しいコースですが丁寧にそして着実に進んでみたいと思います。