この週末はたった一ラウンドながら中身の濃いサーフィンを満喫。所用で海の家に待機する時間も必要だったため、木曜の閉店後に特急で南房総へ。車内で遅れている画像編集をするつもりでおりましたが、日々の慌ただしさからリフレッシュさせていただくべく、PCは持たずに出発。車内ではアルコールと食事をとりながら黙々と読書。
金曜はいつも通りの時間に起床し、ボードを積み込み準備をすると入れたてのレギュラーコーヒーを飲みながらビーチへ。期待以上の波に嬉しいサプライズ。
まずはこちらFrye 10'0" Fish Simmons。ゆとりのキャッチができてしまうため、できるだけセットに波を外してのんびりとクルーズ。長さを感じさせない軽快なターンとスピードに乗ったグライドが気持ち良いボードです。まずは前半サクッと。そして連絡したサーフIDのケンジが合流してくれたので、締めにももう一ラウンド。この日にしては長く走れるレフトと最後に運良くゲットしたお化けセットのライトが記憶に残る素敵なフライ・デーになりました。
フライ独特のこのアウトラインはスキップフライならでは。よりスムースなボードならミツベンが間違いないでしょう。個性派にはマッカラム。そして違ったアレンジでさらなる魅力を感じさせてくれるのは、オルデンバーグやトラビス・レイノルズ。ボードの個性を理解して乗れば10フィートクラスも最高に楽しいボードになるはず。
この日最高に楽しませてくれたもう一本。Donald Brink 6'3" Assym Fish。左右のアウトラインが微妙なラインでノーズから非対称。テールエリアは見るからに違いますので、ちょっと抵抗のある方も多いのでは。レールやロッカーバランスはショートボードよりのパフォーマンス仕様ですが、デッキが思いっきりドーム形状のため浮力はゆとりがあるほどで、そのぶんストリンガーレスのフレックスもあまり極端なものではないバランスの良い印象。
そして今回はブリンクハンドメイドのウッド製クワッドを装着。フューチャーのためベースから角度を取るのも難しいので、クラフトマンとしてのスキルが感じられるところ。またグラスを乗せていないソリッドなウッドのため、軽量でフレックス製も高いそうです。ただし毎回オイルを塗って気を保護する必要がありそう。イメージとしてはアライヤのような感じでしょうか。
波のキャッチもよく、動きもスムースですが、浮力がしっかりあるのでスタンスをミスるとそれが抑えられないことも。ただし、それはたった数回で、ほぼ全て気持ちよく走って、戻して、当て込んでととても気持ち良いサーフィンをさせてくれるボードです。アシメトリーもそれほど気にせず乗って全く問題のないもので、バックサイドがフロントよりも一段スムースな回転性がある感じでしょう。極端なアシメトリーにはあまり好意的な印象がありませんでしたが、こちらのボードは久しぶりの非対称ボード。なんだか久しぶりに目から鱗のサプライズ。来週はどんな波でサーフィン出来るかなどとワクワクさせてくれる一日になりました。