カーテン越しに差し込む優しい日差しと、騒がしいくらいに賑やかな小鳥の囀りがルーケディアに朝の訪れを告げてくれている。マニの家に宿泊する際、いつも使わせてもらっているリビングルームの大きなカウチは非常に寝心地が良く、たっぷりと睡眠をとることができた。昌樹はカウチのすぐ脇、リビングのフロアーでマット代わりにしいたスリーピング・バッグの上でまだぐっすりと眠っている。渇いた喉を潤すためにテーブルに置いたグラスの水を半分ほど飲み、しばらく様子を覗ってみたがマニも昌樹もまだ起きる気配がないのでもう一度横になった。。。

「モーニング」の挨拶を交わし、熱いシャワーで目を覚ました3人。
マニが入れてくれたソイミルク・ティーのマグを片手に持ちゾーイももちろん一緒にみんなで波チェックに向かおう。ポイントのパーキングでマニと世間話をするローカル達と一緒に見下ろすポイントには、小さめではあるがセットを長く綺麗にライディングするサーファー達を見ることができる。いくつかあるピークはまだ混雑とは無縁の状態だ。マニの友人達で今まさに準備をはじめようとしている3人のロンボーダーとポイントで会おうと約束すると、さっそく家に戻り準備をしよう。
すばやくウェットに着替えると、マニは大胆にスプリットされたテールがその存在を主張しているクリヤーの5’4”マカバ、昌樹は真っ黒なシングルフィンの5’10”トライプレーンハル、そして自分はライトブルーのオパークカラーが綺麗な5’1”アークテール・クワッドをそれぞれチョイス。念入りにワックスを塗りこむとボードを脇に抱えベアーフットで出発だ。



昌樹のライディングを見たマニがスタイリッシュでいかしているとストークしており、3人そろって同じようなレベルなので是非ニューモデルを交代で乗って性能をテストしようと言っている。そのことを昌樹に話すと感激した様子でさっそくマニとボードをチェンジ。今度はマカバでその伸びのあるターンを満喫している様子だ。スプレー越しに見える彼の笑顔がその楽しさを物語ってる。。。


サーフ後はいまやタコス&ブルトーに夢中となった昌樹のチョイスでメキシカン・ランチ。食後はサーフィー・サーフィーでショッピングをしよう。昌樹はタイラー・ウォーレン・デザインの限定T-シャツ、自分はフロッグ・デザインのムーンライト・グラッシング復刻T-シャツなどを購入。



そしてPJにお願いしてショップのwifiを使わせていただき溜まったメールをすばやくチェックしておこう。必要なメール以外削除し、いくつかのメールを確認するとイーライ・ミランドンから「カリフォルニアに来てるらしいね。連絡して欲しい。」とのメール。そのことをマニに伝えると、電話で今晩の食事に誘ってみようと言ってくれている。
そんな話しをしながら歩いて家に帰ろうとショップを出ると目の前に止まったリアウィンドウがない年季の入ったメルセデスW123から降りてきたイーライ。マニも自分もその絶妙なタイミングに驚きながらイーライと挨拶を交わした。横を見るとこの偶然とイーライ自身の存在感に驚き過ぎたのか、口を開けてポカーンとイーライを見上げている昌樹。彼の何とも間の抜けた表情に気がつくとみんな噴出さずに入られなかった。。。