7/23/2010

*California Trip '10 June*** 2nd day-1

 6月13日、日曜日。
 カーテン越しに差し込む優しい日差しと、騒がしいくらいに賑やかな小鳥の囀りがルーケディアに朝の訪れを告げてくれている。マニの家に宿泊する際、いつも使わせてもらっているリビングルームの大きなカウチは非常に寝心地が良く、たっぷりと睡眠をとることができた。昌樹はカウチのすぐ脇、リビングのフロアーでマット代わりにしいたスリーピング・バッグの上でまだぐっすりと眠っている。渇いた喉を潤すためにテーブルに置いたグラスの水を半分ほど飲み、しばらく様子を覗ってみたがマニも昌樹もまだ起きる気配がないのでもう一度横になった。。。




  午前9時過ぎ。
 「モーニング」の挨拶を交わし、熱いシャワーで目を覚ました3人。
 マニが入れてくれたソイミルク・ティーのマグを片手に持ちゾーイももちろん一緒にみんなで波チェックに向かおう。ポイントのパーキングでマニと世間話をするローカル達と一緒に見下ろすポイントには、小さめではあるがセットを長く綺麗にライディングするサーファー達を見ることができる。いくつかあるピークはまだ混雑とは無縁の状態だ。マニの友人達で今まさに準備をはじめようとしている3人のロンボーダーとポイントで会おうと約束すると、さっそく家に戻り準備をしよう。
 すばやくウェットに着替えると、マニは大胆にスプリットされたテールがその存在を主張しているクリヤーの5’4”マカバ、昌樹は真っ黒なシングルフィンの5’10”トライプレーンハル、そして自分はライトブルーのオパークカラーが綺麗な5’1”アークテール・クワッドをそれぞれチョイス。念入りにワックスを塗りこむとボードを脇に抱えベアーフットで出発だ。

 パーキングからジグザクに未舗装のパスを下りビーチへ向かうと軽いストレッチをしてパドルアウトしよう。一番良いピークは人が多い上にロングボーダーも多く、その雰囲気からなんとなく面子の濃さそうなラインナップなので、セットの数は少なくとも人の少ないピークをチョイス。先ほどのロングボーダーたちがクラシカルなアプローチで綺麗にライディングしている。時折譲ってもらえるセットではアークテールのフェイスでのスムースでハイスピードなダウンザラインやそのスピードを使ったクイックなラインのリフト、またボードのアウトラインやテール形状、そしてクワッド・フィンのバランスが良いため驚くほどスムースでクイックなカットバックやリップ・アクションが楽しめる。

 マニは奥のピークで常に良いセットを捕まえ、丁寧な身体の使い方でボトムターンからアップスンダウンやカットバック、そして最後にリッピングとすべての波でお手本のようにライディングしている。何度見ても美しいライディングだ。そしてマカバのテールがフレックスすることで加速するターンの伸びは見ていてもゾクゾクしてしまうほどだ。

 最初のうちは慣れない周りの空気を読みきれず、なかなか波を取れていなかった昌樹だが、今は片言の英語で周りの人々との会話を楽しみながら時折良いセットをメイクしている様子だ。すでにハルに乗っている彼もトライプレーンハルのボトムターンのスムースな入りやすさ、ハルらしいスピードから、リップでの扱いやすさなどトータルバランスのよさに少々驚いているようだ。
 昌樹のライディングを見たマニがスタイリッシュでいかしているとストークしており、3人そろって同じようなレベルなので是非ニューモデルを交代で乗って性能をテストしようと言っている。そのことを昌樹に話すと感激した様子でさっそくマニとボードをチェンジ。今度はマカバでその伸びのあるターンを満喫している様子だ。スプレー越しに見える彼の笑顔がその楽しさを物語ってる。。。






 サーフ後はいまやタコス&ブルトーに夢中となった昌樹のチョイスでメキシカン・ランチ。食後はサーフィー・サーフィーでショッピングをしよう。昌樹はタイラー・ウォーレン・デザインの限定T-シャツ、自分はフロッグ・デザインのムーンライト・グラッシング復刻T-シャツなどを購入。
 そしてPJにお願いしてショップのwifiを使わせていただき溜まったメールをすばやくチェックしておこう。必要なメール以外削除し、いくつかのメールを確認するとイーライ・ミランドンから「カリフォルニアに来てるらしいね。連絡して欲しい。」とのメール。そのことをマニに伝えると、電話で今晩の食事に誘ってみようと言ってくれている。
 そんな話しをしながら歩いて家に帰ろうとショップを出ると目の前に止まったリアウィンドウがない年季の入ったメルセデスW123から降りてきたイーライ。マニも自分もその絶妙なタイミングに驚きながらイーライと挨拶を交わした。横を見るとこの偶然とイーライ自身の存在感に驚き過ぎたのか、口を開けてポカーンとイーライを見上げている昌樹。彼の何とも間の抜けた表情に気がつくとみんな噴出さずに入られなかった。。。







7/20/2010

July/17th, 18th & 19th/2010 *Surfing***

この連休のクイーバーは、
「McCallum 4'6" Stand-up Paipo」
「McCallum 5'6" 1954」
「Klaus Jones 6'4" Siglo」
「Mandala 8'8" Tri-plane Hull」
「McCallum 10'6" Mac Deville」
の5本。
 1954はサイズ&パワー共にその性能が生かせるような波ではなく1時間弱でマックデビルににチェンジ。。。
 シグロについては思いのほか人の出が遅く1時間弱は貸切に近い状態だったので、大き目のセットでスピードに乗って風を切るハルらしいライディングを何本か楽しませていただいた。ただし、力のない波やその地形からフェイスが張り切らないブレイクでは、コンベックス&ナイフィーレールが裏目に出たりする気がする。波がマッシーになってくるとレールがフェイスに食いついてくれず、まん丸のコンベックス・ボトムに振られるため、しっかりとしたハル・ライドができないとコントロールが難しくなるだろう。慣れていればそのフラフラ感が愉快だったりもするのだが。。。笑

 マックデビルは早いテイクオフからボトムに下りてインサイドの掘れるポジションで一瞬のカバーアップやヘッドディップを狙って楽しませていただいた。小波でもグライドとスピードを楽しめるノーズライダーとは一味違う魅力のあるシェイプと言えるだろう。
 「トライプレーン・ハル」ではそれほど多くの本数をメイクしなかったが、フェイスでトリムしながらダインザラインを楽しんだり、半ば無理矢理でもノーズライドをしてみたりと幅広く楽しめるハル・シェイプ。こちらも意外と出番の多い手放すことのできない1本になっている。

 今やすっかり夢中になっている「スタンドーアップ・パイポ」。
この連休スモールサイズ、オンショアのビーチブレイクとなかなかサーフィンを満喫しきれないコンディションの中でも、このボードだなんだかとても楽しめてしまう。4'6"*23”*3”という形状や長さもさることながら、小さな小さなフレックス・フィンがいい味を出してくれる。セットの波で綺麗にダウンザラインして
いるとフィンが抜けて一瞬テールスライドしたり、インサイドのクローズセクションではスライドしながらプルアウトできたりと小波でもトリッキーな感覚を楽しめる。さらに短い分だけ小さなフェイスでもレングスがフィットして小回りがきくので通常のボードよりもたくさんの動きを楽しめるのが良いのだろう。

 Love, Peace & Surf!