7/02/2016

Egg Design *Part−1***

 今回はエッグのデザインについて。過去に取引があった人々も含め、各シェイパーの考えと現在130本オーバーのボードを所有する(通算では個人で342本所有です。1、2回乗ってみた程度で数に入れるのはご勘弁。。。)自称ボードコレクター&勝手なボード研究家(?!)としての自分の意見を書かせていただきます。



 まずはミツベンのサンディエゴ・エッグ。スキップ・フライのデザインをベースにサンディエゴの伝統的デザインの一つ。それをベースに各シェイパーがアレンジを加えて進化させているボードデザイン。ミツベンのサンディエゴ・エッグは日本でも人気ですが、カリフォルニアでも、またサンディエゴでも常にカスタムオーダーが入っている間違いのない素晴らしいシェイプです。地元でもマスターシェイパーと呼ばれ、自分は勝手ながら匠などと呼ばせていただいております。レンジについてはテンプレートをストレッチしてもラインに歪みが出にくいエッグ・デザインなので5フィート後半から8フィート後半(あるいは9フィート代)まで、乗り手の好みに合わせて選べるのも魅力の一つですね。このノーズに特徴のあるサンディエゴのエッグ・デザイン、オリジナルにリスペクトがあるシェイパーたちはそのままサンディエゴ・エッグと呼んでおります。


こちらは同じミツベンのニュー・エボリューション・エッグ。匠のシェイプでサンディエゴ・エッグとは一味違ったエッグデザインが欲しかったので、ボブに相談し作って頂いたモデル。ノーズ1フィートダウンのサイズは少しだけのプラスですが、ノーズのカーブを大きく取ってもらい、それに合わせて全体をリファイン。レールも合わせてちょっとアレンジし、サンディエゴ・エッグと同じボトム・コントゥアーでこちらも動きの良いエッグに。一度サンディエゴでアウトラインを決めたのですが、プロトタイプのシェイプド・ブランクはちょっとノーズが物足らなかったため、勇気を出してボブにダメ出しさせていただき、現在のデザインに。結果、日本のユーザー様はもちろん、サンディエゴのローカルの間でも人気になっているそうです。ヘビー・ローカルのジェティーポイントでサーフさせていただいた際も、「お前のデザインしたニュー・エボリューション・エッグ最高の乗り味だよ!」、「冬のザ・デーにまた一緒にサーフィンしような!」と声をかけていただいたり。意見を取り入れてモデル化してくれたボブ&リック、そして気に入って乗って下さるユーザ様に感謝あるのみ。


 こちらはアンドレイニのバッケロゥ。エッグ系のアウトラインながらもボトムが丸いディスプレイスメント・ハルです。ハルとよく言われておりますが、これは基本ボトム・デザインのこと。スタビーとはずんぐりむっくりしたもののことなので、どちらかというと5’10”〜7’0”くらいまでのものを呼ぶのが正しい気もします。まあ最近は言葉を勝手に一人歩きさせて、これらのモデルの総称としてしまっている感じも致しますが。。。ハルについては以前から乗り方にアジャストが必要なので、ハルに興味がない人には販売してきておりません。他店舗で簡単だと言われて購入し手に負えないという方々を以前はかなり多く見かけ、弊店にご来店した際に乗り方のヒントを何度お話ししたことか。。。ただし、興味がある方には、その利点を説明し強くお勧めいたします。



 こちらはクラウス・ジョーンズのトータル・インボルブメント。通の人ならこのネーミングですぐにピンときますよね。クラウスいわく転換期頃の彼にとって初めてのショートボードであり、テールコントロールでチューブをメイクできるマジックボードをイメージしているそうです。ボトムはシンプル程よいラウンドからテールのしっかりとしたヴィー。自分の所有しているものはかなり極端なラウンドから強烈なヴィーですが、こちらはかなりユーザーフレンドリーなシェイプです。こうして個体差があるアウトラインは、好みで選べるハンド・シェイプの魅力のひとつですね。こちらもすぐに売れてしまうのではと思ったほど素敵なボードだと思います。




続期は次回に。




7/01/2016

Fins and Repair boards***

 帰国早々で申し訳ありませんが、本日は定休日となっております。旅の疲れ&時差ぼけを癒させていただきます。明日土曜&明後日の日曜は休日時間(14:00−19:00)での営業を致します。皆様のご来店お待ちしております。


今回の旅では、ユーズドを探したりアパレルをチェックする時間は全く取れませんでした。が、弊店のスタイルに合わせてレアなフィンなどを仕入れて参りました。

こちらは傷跡が痛々しかったミツベンのフィッシュシモンズ。
色はちょっとムラが出てしまいますが、リペアー痕は見当たりません。

こちらもフィンが刺さったマッカラム。
気にならない程度に綺麗になっています。



6/30/2016

Surf ID *Custom for Mr. SK***

 弊店ではカリフォルニアのサーフボードを専門に皆様にご紹介しております。ただし、サーフIDのケンジ君のサーフボードについてはジョシュ・オルデンバーグとのコラボの関係もあり、カスタムオーダーについては随時受け付けております。





画像は地元のマッカラムユーザー様でクライミングジムの私の師匠からのカスタムオーダー分になります。




生産が追いつかず少々遅れが出ているようですが、サンディエゴ出張中にシェイプが完成しラミネートに取り掛かっているはずです。7月中過ぎの完成を予定しておりますので、今しばらくお待ちください。





6/29/2016

San Diego *Thank you for everyone***


 日々忙しく移動しみんなの家に滞在させていただく旅なのに、まったく疲れを感じていない。きっと各家族から心からのおもてなしをしてもらっているから、日々旅の疲れを癒してくれているのだと思う。今朝も深い眠りから目覚め5時半から読書、6時に起きてブログをアップ。6時半に熱いシャワーを浴びて7時にレキシーとお別れをしジョシュの家を出発。プロパティーの重いゲートが開きここを後にします。


 空いていれば30分程度の道も朝の渋滞で1時間。これが本当のサンディエゴの日常の景色なんですね。

 なぜか日本では人気の人はもちろん工場に入るわけもなくゲートは今日も閉まっております。そして当たり前のようにマイケル・ミラーのシェイプルームからは朝8時にはプレーナーの音が。ミツベンではリック・クローがゲル化したフィンのクロスをカットしています。


 ボブもすでに一本シェイプを進行中。やはり本当に地元で人気のあるシェイパーは朝が早い。スキップさんは今では朝は少しゆっくりですが、今回の旅でも常にシェイプしていました。そして海外を飛び回り続けるのではなく、ムラなく日々のシェイプを続けている人たちはみなクオリティーの高いボードをシェイプして認められてきています。ここでしばし最終の打ち合わせをして、再会を約束しボブ&リックとはお別れです。


引き続きジョシュの運転でナショナルシティーのジェフのショップへ。最近はあまり会うことも少ない二人もここでしばし世間話。ジョシュはこのあとダイヤモンドグラッシングへ行き、遅れに遅れているボードの進行を再々々確認。今日は帰宅後シェイプが待っているそう。ジョシュとはこの秋日本で再会を約束氏しばしお別れ。


ジェフのインタビューをがっつりとこなし、壊れたカメラの代わりにコンデジで簡単な撮影。最後にこの先の調整を確認氏ジェフの運転でサンディエゴ空港へ。

 今回は5ラウンド。ヘビーローカルポイントやメキシコでサーフィンも満喫でき、さらにジェフ、ジョシュのほかミツベンのボブ&リックのところにもステイさせていただき、撮影やインタビューも日々たっぷりとでき、とにかく充実感がいっぱいの旅ができました。考えてみればこの旅で一番合っているのはリッチ。次回はリッチの家にもお邪魔させていただこうか?!

 無事空港にてチェックインを済ませ、今はラウンジでこのブログを書いています。こうして充実した旅ができるのは、サンディエゴのみんな、そして家族のおかげであるのはもちろんですが、何よりも普段からニューエボリューションを支えてくれているみなさんがあってこそ。今回の旅で得たものは様々な形で皆様にお返ししていけると思いますので、ぜひ楽しみにしていてください。この場を借りて家族に、ジェフに、ボブ&リックに、ジョシュに、そして何よりも皆様に心よりお礼申し上げます。ではまた日本で。

6/28/2016

San Diego *Last day***


(画像で波待ちしている人のところをピークに
ピリオドの長いグランドスウェルが入ります)

  昨日の朝一はグラッシーなセット頭〜程度の最高の波を満喫。マジェンタが眩しいトライフィンの6’3”が久しぶりにマジックボードを感じさせてくれ、良いセットを何本かドロップ。数本はインサイドまでロングライドでこの旅一番のライトを満喫。

ランチをサンディエゴで食べるタイミングでラスガビオタスを後に。今回は国境越えも時間節約で自分は徒歩で入国。目の前で怪しげなメキシカンが手錠をかけられ連れられていきました。横を通る時に目が合いちょっとびっくり。。。

ランチ後はジョシュが日本用のストックボードをオーダーし即シェイプ。ラックにはサンディエゴのカスタム分がぎっしりと並んでいました。そして、ここでデジタル一眼が壊れるハプニング。旅の終わりでよかったです。サブにコンデジもあるのでここからはそれをメインに撮影。

ビルディングの件で日中忙しいジェフは、予定のシェイプを夜こなさなければ間に合わないため、今日の食事は参加できず。メインのジェフがいないので今日の食事会は中止してジョシュの自宅でのんびり食事することに。毎日動き回っているトリップなので、ちょうどそんな気分。
 という訳で、ご近所のジョシュのダッドのところへも遊びに行ってきました。
悠々自適な生活でウッドボードなどを作っていました。

そして暮れ行く夕日を眺めながら

ジョシュはメインのベジバーガーなどをBBQ。

そしてセビーチェ、ワカモレ、サルサ&チップス。
金色のスカルと並んでいるのでなんだか信長気分?!

最後の晩はゆっくりのんびりK2のDVDを見ながら、
3人とも最後までたどり着けずカウチで夢の中へ。


 そして現在朝6時過ぎ。ジョシュに送ってもらい、7:30過ぎにボブ&リックと最終ミーティング。8:00過ぎからジェフのインタビュー。そして10時過ぎにジェフに空港まで送ってもらい、日本に帰国します。最終日も早朝から予定みっちりなので最後の最後まで充実した旅になりそうです。
 また空港でも時間があれば、サンディエゴ最後のブログアップしますので、チェックよろしくお願いします。


6/27/2016

San DIego *Day-6***


昨日の朝はヘビーローカル・ポイントでサーフィン。
ボブ、そして立地と一緒なので、みんな声をかけてくれます。
ジェティーの良い波もいくつか乗せていただき大満足。

ほぼ毎日サーフィンしているボブ。
手にしているのはポインテット・ジプシーのショートボード仕様。


帰宅後ボブの自宅へジョシュ&レキシーが迎えに。


そのまま国境を越えてメキシコへ。 


そしてビーチでリラックス
SURF
海の前後はミーティング。

オーダーいただいているサーフボードは
グラッシングカンパニーで3ヶ月もかかって現在仕上げの手前だそうです。
ジョシュも頭を抱えています。。。
今しばらくお待ちください。

そしてジョシュは今年10月前半の来日を予定しています。
面白い企画をしますのでお楽しみにどうぞ。

夕食はPuerto Nuevoにて
沈みゆく夕日を見ながら
巨大なマルガリータ
ロブスターのトルティーヤ

日々忙しい二人はレントハウスに戻ると
カウチで気持ち良さそうに眠ってしまいました。


そしてただいまサンディエゴ七日目の朝7時。
午前中サーフィンをしてアメリカに戻ります。
今日はジョシュの自宅に宿泊。
夕食はジェフ、ボブ&リック、リッチ、そしてもちろんジョシュと
みんなが家族連れで集まって夕食会をしてくれる予定です。
ではまた。





6/26/2016

San Diego *Day5***




 四日目午後はチャンネルの仕上げ。バーニングスピヤーズ仕込みのチャンネルの入れ方を伝授されているそう。匠らしくその手際の良さと丁寧さ、そして正確さを兼ね備えたシェイプを眺めているだけで感動もの。

夕方は早めにボブの自宅へ。

素敵な家具にウッドボードが見事に調和しています。

 車に積んだボンザーエッグやショートジプシー、そしてスタンダードなショートボード以外にも、ミニシモンズ・クワッド、違うシェイプのショートボードなどボブシェイプのボードが並んでいます。そしてスキップのツインキールやKモデルも。



 料理が得意だとは聞いていましたが、包丁さばきから味付けまでその手際の良さはまさにプロ並み。手先の器用さはボブらしい丁寧で正確なシェイプに繋がりますね。手作りのワカモレをツマミながら昔話を聞かせていただき、しばし見学。


奥様ジュリーと3人でワイルド・サーモンとシュリンプBBQのトルティーヤを美味しくいただきました。


そして、ただいま五日目の朝5時過ぎ。朝一でローカルポイントへ行きサーフィン。午前中にボブの家に戻りジョシュと合流。そしてメキシコへ一泊で行ってきます。ではまた。

Ssn Diego *Day4***

 昨晩はリックファミリーと地元の美味しいメキシカンレストランでディナータイム。シュリンプ・エンチラーダ美味しくて山盛りなのにほぼ完食?!食後は自宅のリビングでミツベンの創設期からの話など。




 朝食をご馳走になりリックのワイフ&ザックにお礼をして、ミツベンのショップへ。今日はボブがストック分でオーダーしている6’10”の6チャンネル・シングルフィンをシェイプしてくれる予定。

 リックもラウンドのレジンマーク用ステンシルをハンドメイド中。

午前中にシェイプはおおよそ完成。


 リックのフィン工房にはオーダーリストが貼ってあります。最近は忙しく、スキップさん、ジェフとミツベン以外は出来るだけ断っているとか?!そんな中、ミツベンとは別枠でニューエボリューションがあるのは、ボブ&リックも弊店を、つまりは日本でボードを買ってくれるお客様を特別に考えてくれている証拠ですね。今日も地元の30代のサーファーが3人でランチを食べながらオーダーをしに来ています。地元でも信頼の厚い本物のクラフトマンのボード、ご興味があれば是非乗ってみてください。土曜日だというのに真面目にシェイプしているのは、この界隈ではボブとスキップ氏の様子です。

午後からはこのチャンネルをしがげてくれます。

そして今晩はボブのお宅にお邪魔させていただき、ボブの手料理をご馳走になってきます。