8/13/2010

*California Trip '10 June*** 4th day-1

 AM7:30、サンディエゴ・ダウンタウンのジェフ・マッカラム宅。
 iphoneのアラームで目を覚ますと、寝床として使わせてもらっているちょっと大きすぎるくらいの真新しいソファーで、昌樹とジェフか起きるまでに現地からのブログをサクッとアップしておこう。
 40分ほどが過ぎた頃起きてきたジェフと朝の挨拶を交わすと、彼の入れてくれた香り豊かなコーヒー最後に目を覚ました昌樹とみんなで頂きながら各自のペースで出発の準備を整える。
午前9時、待ち焦がれているキンボにリーシュをつけると、さあ出発だ。
  
 ジェフのバンに乗り込みフリーウェイを軽く走るとパシフィック・ビーチからラホヤのリーフを順番にチェックしていこう。相変わらず物足りないコンディションンのポイントを順番にスルーし当初の予想とおり一番サーファブルなラホヤ・ショアーズでサーフィンをすることにきまった。
  


 さっそくウェットに着替えると、昌樹は5'6"の真っ黒なクワッグ2、ジェフはこれしかないと言わんばかりに小波でも楽しめる4'6"スタンダップ・パイポをチョイス、そして自分はニューモデル、5'6"パープル・スタッフにワックスをしっかりと上塗りすると、車の番をキンボに任せみんなでレッツ・サーフ。
  
 緩いオンショアのビーチはインサイドのスープがやや多め、コンスタントに入るセットのサイズは日本なら十分なサイズといえるだろう。
 身体の大きなジェフは長い腕と大きな手を武器にすばやいテイクオフ。フィンの小さなパイポでユニークな乗り味を楽しみながらインサイドへと消えて行く。時折大きなトップターンを決めようとして小さなフィンがスライドしてしまいスピンアウトするのも、小波でもトリッキーなボードのコントロールを楽しめるこのボードの魅力のひとつ。ワイプアウトを見ていた自分と目が合い微笑むジェフの笑顔がその楽しさを物語っていた。。。
 先ほどからジェフに何らや質問をしている昌樹、どうやらクワッグ2のスムースでクイックなターン性能に感激しながらクワッグとクワッグ2の違いを聞いている様子だ。若干のボリュームを持たせ多ノーズ、若干のテールキック、ラウンド・スカッシュテールなどによりクワッグよりも短いレングスでも楽しめるあらゆるサイズの波で楽しめるモデルであることを、丁寧な英語で説明してもらい満足そうな昌樹。たった今左から入ってきた大き目のセットにテイクオフし深めのボトムターンからフェイスに合わせてトリミングし、自分の目の前を横切って気持ちよさそうにクルーズしていった。
 そして自分はこのアウトラインにツインフィンというものがどのように機能するのかほんの少しだけ想像しきれていなかったのだが、1本目のセットを捕まえた瞬間に小さな疑問は完全に消え去ってしまった。ルース乗り味になりすぎないかとも思ったのだが、ボトムでのターンは程よい程度のルース差を残しながらもしっかりとしたドライブ感があり、ターンの伸びとそのスピードをいかしたトップターンもクイックに決まってくれる。フィンの形状とセッティングからだろうか、バックサイドのボトムターンも非常にスムースで扱いやすく、クイックなカットバックやリップも流れるようなラインで決まってくれる。トータルで今日はじめて乗ったボードとは思えないほど思うように動くとても良い印象を感じている。もちろんいい思いばかりではなく、いい気になって大きなセットにテイクオフし、ボトムで波に飲み込まれたりしてもいるが。。。笑
 
 入水して2時間ほどだろうか、それなりの本数をメイクしみんなジェフのボードで今朝のサーフィンに十分な手応えと満足感を得られたようだ。それと同時に朝から何も食べていない上にサーフィンをしっかりと楽しんだため、気がつくと恐ろしい程の空腹感が大きなうねりのようにドッと押し寄せてきた。。。
 

 広い丘のトレイルでキンボを心ゆくまで自由に走り回らせてあげたあと、街でよく見かける交差点にあるガソリンスタンドで給油を済ませ、待ちぼうけのキンボと車のどちらにも先に満足してもらった。
  
 ガソリンスタンドの脇にある側道をスルーし、すぐ裏手にある飾り気ない個人経営のコンビニとデリを兼ねたショップの前にジェフが車を止めた。その見た目とは裏腹にここのサンドウィッチがなかなか美味しいらしい。そう言われればチャレンジしない手はないだろう。ジェフと昌樹はハムやミート系のサンドウィッチと好みのサイド・ディッシュ、そして自分はシュリンプのサンドウィッチとオリーブやショート・パスタのサラダをチョイス。
 パーキングの脇にある小さな木陰の白いプラスチック製のガーデン・テーブルに腰を下ろし、ミディアムとはいえ大きなカップに入ったダイエット・コークで乾ききった喉を潤しながら、ブラックスの波が良い日はここでランチを食べ急いでポイントへ戻るのが定番であることをジェフが話してくれている。
 ボリューム満点の手作りで美味しそうなサンドウィッチのプレートが各自の前に置かれるとみんな夢中になってかぶりついた。。。
  
  
 午後はファクトリーの階段と2階ロフト部分に手すりを取り付ける予定なのでその作業をチェックすべくファクトリーへ向かおう。アメリカンな作業着とヘルメットが雰囲気あるフレンドリーなメキシカン達が、ゆったりとしたペースで着々と作業をすすめているのを確認すると、今朝組み立てた予定どおりオーシャンサイドのキャプテンズ・ヘルムから順番にショップを巡ってみることにしよう。
 キャプテンズ・ヘルムではミッチ・アブシャーと打ち合わせがあるとか?!もともと店へ行きたかった昌樹だが、それを聞いてまたまたテンションが上がり「早く行きましゃ~う(?!)。」とどこから出したのかとんでもない甲高い声で、しかも噛みながら叫んでいやがる。。。爆笑

8/10/2010

Aug/7th & 8th/2010 *Surfing***

 相変わらずうねりのない状況が続く中、この週末は思い切った北上も検討してみたのだが、金曜の晩、先発している友人から思う以上に良くないコンディションで出会ったとの連絡をもらった。
  
  最近の忙しさからかなりの疲労感があったため、目覚ましはセットしないで就寝したが、土曜は早朝に目が覚めたので気分転換にと鹿島灘方面へ向けて出発。
 早朝かなり小さなコンディションではあったが、人の少ないことを最優先にポイントを決定。 
   今日の相棒は「McCallum 5'1" New Fish」。
 3時間弱の入水時間中、この日にしてはかなり手ごたえのあるセットを4,5本メイクできた。長い距離乗れるようなものではないにしてもリップ・アクションが気持ち良かった。ロングボーダーがすべてのピークを占領しはじめたので、ストレスが溜まる前に今日はサクッと終了しよう。
  
  
 日曜は海友Motoと茨城福島方面へ。
このコンディションでは考えられない十分なサイズと力強さ。
 「Zamora 5'6" Mini Simmons test-board」と「Mandala 5'11" Double Wing Quad Fish」から、マニのフィッシュをチョイス。
 数あるピークに綺麗に分散し各ピーク5~10名以内のラインナップ。シフトして入るピークに合わせてみんな順番にテイクオフきるので重苦しい空気などとは無縁の状況の中、本当に身も心もピュアーな状態でサーフィンを堪能できる。
 自分にとってフロント・サイドとなるレフトのブレイクはワイド気味のピークからフェイスが張ったかなり速いブレイクが多く、テイクオフ後からクイックにハイラインをキープすることでスピードに乗って割れんばかりに張ったフェイスを駆け抜ける気持ちよさを楽しめる。そして今日のメインは最近のコンディションでは十分なサイズのピークからテイクオフできるライト。早いブレイクでは斜めに、綺麗なブレイクでは縦にそれなりに落差を感じながらテイクオフでき、ひとつの波で何回かのボトム&トップターンやカットバックが、そしてインサイドのクローズ・セクションではスピードに乗ったリッピング楽しめる。
 力あるスープを数回のダックダイブでゲッティング・アウト、緩やかに真横に流れるカレントでピークをキープするために必要なパドル、何十本ものテイクオフ、そして長いライディングではなくとも一本の波でいくつものパフォーマンスと、2ラウンド4時間少々のサーフでみんな爽快な満足感と心地よい疲労感を得られたようだ。
  
 いつも良い思いをさせてくれるこのポイントとこのポイントのローカルのみんなにに感謝である。





8/09/2010

*Mr. Eishin Sato*** stopped by New Evolution Surf

 昨晩、プロフェッショナル・ロングボーダーで最近ではシェイパーとしても活躍をはじめている「佐藤英進氏」がショップに立ち寄ってくれた。
 すでにご存じの方も多いと思うが、千葉県の太東ビーチを拠点に活躍するスタイルをもったプロの一人で、そのルックスから女性のファンも多いのではないだろうか。。。
  
 こんなエピソードもある。
先日弊店でクラウス・ジョーンズの6'1"シグロをご購入いただいたお客様(AT様)が、最初の1ラウンド説明したハルのライディングを理解しきれず大苦戦。
そして2ラウンド目も最初苦戦を強いられていたところ英進氏に声をかけられたそうだ。彼のシェイプしたハルと交換ししばらくサーフィン後、「俺プロだけど、このハル難しくて乗れなよ。」と言ってボードを戻しながらも、「もう少し前に乗ってあげるといいと思うよ。」とさりげなくアドバイス。このアドバイスを実行した瞬間からAT様はハルの虜になり、コンベックスをうまく使ったハル独特のライディングでカッ飛びなくっていたそうである。
 少し乗り込みさえすれば簡単に乗りこなせるだろうがあえて言い訳せずに「乗れない」と言える潔さとその言葉から持ち主への思いやりが感じられないだろうか。そしてたった一言のアドバイスでAT様がすぐにこのボードを乗りこなせるようになったことからも、すでにこのボードの特性をしっかりと理解していることがうかがえる。
(ちなみにフィッシュ一辺倒だったAT様、ただいま春のスピードに快感を覚えて夢中になっている様子だ。)
  
 今年のフィッシュフライ後、パベル氏とのコラボレーション・シェイパーに選ばれ直接手ほどきをいただきながら完成したドリーム・ボードも拝見させていただいた。細部までアシメトリーにこだわり丁寧にシェイプされた素晴らしいボードである。(詳しくは次号blue.をおたのしみに。) 
 
 カリフォルニアへのサーフィン留学以来お付き合いさせていただいているらしいパベル氏との交流をさらに深めるため、今年10月頃にはサンディエゴに行く予定だとか。。。?!
 カりフォルニアの伝統をしっかりと学び、正統派シェイパーからより多くの理論や技術を吸収しようと熱心な英進氏、今後の活躍が期待できるシェイパーの一人だろう。
  
  
Thanks for stopping by my shop, Mr Eishin Sato.