諸事情により週末もよほどコンディションが整わなければ海に行かずとなっていたこの1ヶ月。最近は成田へのボード引き取りの際は、友人TN君に無理を言ってアルバイトをしてもらい2名で向かっている上、昨日は成田でのボードピックアップが4本のみと通常よりかなり本数が少なかった。という事で早朝は千葉北へ向かい久しぶりの平日サーフ。
広いビーチに人もまばら。いわゆるピーク貸し切りの状態で、ガッツリとサーフィンを楽しませていただいた。最後の30分ほどはオンショアの影響も出てフェイスが乱れてしまったものの、2時間弱の間は見た目以上に満足できるサイズで、TN君のログ&フィッシュ・シモンズを満喫。
まず Josh Oldenburg 9'7" Pig にサプライズ。自分の乗っているボードはジョシュのパーソナルでヘビー級のためビンテージ風の乗り味なのだが、こちらは市販ベースの程よい重さ。ロングなのでゆとりのテイクオフなどに触れる必用も無いが、驚いたのはスムースな長さを感じさせたいターン。基本的なボトム&トップ・ターンもちろんだが、微妙によれた波でもクイックにアジャスト出来、リッピングもタイミングを合わせて優雅に味わえる。さらにノーズコンケーブのおかげでノーズの安定感も文句なし。途中で取り替えたフィッシュシモンズとは性格が違うので、ミッドレングスでえられるスピードなどは求めず、クラッシックなスタイルが楽しめれば魅力は倍増。クラッシックでもロッカー、レールからボトムまで全てのバランスを見事にシンクロさせたジョシュのロングボード。いい感じです。
そしてこの7'11" Fish Simmons。見た目からアウトラインやロッカーなど、細部がスキップ・フライのオリジナルとは違うのが良く分かる。シェイパーなりのモディファイは腕の見せ所。自分の場合、オリジナルの同じレングスはツインフィン、同じトライフィン・セッティングは8'9"に乗っているが、オリジナルにはオリジナルの魅力があるし、このボードにはそこには無い魅力がある事を改めて実感する事が出来た。
ロングから乗り換えたため、走り出しからのそのスピードはまさに異次元。そして、ボトムターン後の伸びやフェイスにレールをセットした際のスピードも申し分なし。さらにこのボードの魅力は、オリジナルのパラレルレールを意識し過ぎず自分のスタイルを注ぎ込んだアウトラインから、よりスムースな、一連の動きを意識せずに乗り手にさせてくれる事だろう。自らのブランドを”フルーイド・デザイン=流体デザイン”と位置づける、彼の無駄の無い美しいラインから出来上がるボードの魅力。サンディエゴではアロハサンデーのカハナを筆頭にそのファンは増え続け多忙は日々を送っているジョシュ。少しずつしか入荷しないボードだが、どのボードにも共通するジョシュ・オルデンバーグの素晴らしさが詰まっているので、是非チェックしてみてください。