自分がサーフィンの歴史に興味を持つきっかけになったのは、転換期にサーフボードの長さが一気に変わり、そしてその形状も進化して行った事がきっかけでした。どうしてこれ程まで長さが変わったのかを知りたくて、その歴史とサーフボードの変化に引き込まれていきました。そしてその鍵となったのが、ロングボードをぶった切ってしまったようなこのヴィーボトム・デザイン。ここからサーフボードの収集癖も始まりました。。。苦笑
そしてそういったボードが実際にはどんなものなのかを知りたくて、古いボードを実際買って乗ってみたりしてきました。画像にあるのは自分のコレクションの中で、4本のVボトムです。
Gordon &Smith Skip Frye 7'10"? V Bottom
Rick Surfboards 6'8" Plastic Fantastic V Btoom
Greg Noll Surfboards 6'0" Blob (1969)
Harbour Surfboards 6'10" Rapier (1968)
ゴードン&スミスのスキップフライ・ヴィー・ボトム。エクストリーム過ぎず、乗って楽しい印象も持てそうな一本です。閉店スタートの少し後、オリジナル・ブランドのモデルとして工場に送ってベースにしたボードでもあるので、思い入れがあり、こうしたことがきっかけでスキップ・フライのサーフボードにも興味を持った覚えがあります。
リックのプラスティック・ファンタスティック・V・ボトム。一番最初に手に入れた転換期のボードです。アウトライン自体はかなりスマートになってきたものですが、やはり厚みとテールへのヴィーは強烈です。
グレッグ・ノールのブロブ。ストリンガーもないため、短くてオバQのような感じですね。改めて眺めていると意外と綺麗なアウトラインなのが印象的な一本です。
ハーバーのレイピアー。アウトラインは割とまとまりがあって面白いですね。あるシェイパーがテンプレートを取って帰り、モデル化したような記憶があります。このボード、そうやらマーク・マーティンソンのシェイプのようです。つい前日お亡くなりになられたサーフィン氏に欠かすことの出来ないレジェンド・サーファー/シェイパーですね。RIP。ご冥福をお祈りします。
こちらの画像は、転換期のボードでフルレールのボトムターンをするマーク・マーティンソン氏。SURFER誌の表紙のワンカットだそうです。超かっこいいですね!
このように時代を追って変化してきたボードを実際手にして、時には乗って、進化の過程を体験してきたことが、現代のサーフィンに、そしてサーフボードデザインにとても大切なことであることを実感しております。