Hobie
'90's
Phil Edwards
9'4"
以前お客様から譲り受けた９０年代のホビー９’４”フィル・エドワーズ。海友のボードビルダーに忙しい中セミ・レストアをして頂き、先日ついに綺麗になって戻ってきました。ダメージ箇所はこのボードの持つ年輪のようなものですので、あえて隠すことはせず直してもらいました。初めてパイプラインの波に乗ったとも言われるフィル・エドワーズ。その巧みなボードコントロールのスタイルは、昔ハウトゥー本のようにビデオを何度も見た記憶があります。そして今こうして、このボードの乗り味を感じ取り、そして時にはバーボンのロックを片手にじっくり眺めて楽しみたいと思います。
６０年代のいわゆるビンテージ・ロングボード、ショートボード・レボリューションのヴィーボトムなど、７０年頃に突如現れたとても短いツインやスタビー、７０年台のシングルフィンからっすラスターの始まりまで、当時のものを所有し、作りや乗り味をしっかり理解しつつその歴史を知ってきた自分だからこそわかる現在のボードの魅力。そしてさまざまな個性的デザインがどういうものなのか。奥行きが深いからこそ未だその追求心は止まることなく、こうして歴史的に知るべきと思うボードに出会うと乗らずには入られません。個人で所有するボードは未だ１７０本を前後しておりますが、何かの機会に皆様に見ていただいたりできればなどと思う今日この頃です。
