6/16/2016

Love Twin Fin***

 自分のサーフィンはシングルフィンのロングボードからスタート。そして8フィートのエッグの次に乗ったのが、当時まだ復活の兆しが見え始めたばかりのツインキールだった。その時ツインキールフィッシュの乗り味に魅せられ、その後今までツインキールは常に自分のクイーバーの中に必ず入ってたように思う。いっときフィッシュの人気が高まったが、まるで一過性のブームのようにフィッシュを手放してしまった人が多かったようだが、最近なにやら最注目されている気配のツインキール。今回は是非その魅力を再確認し、一過性のものではなくクイーバーの一つに是非加えていただければなどと思ったりしている。


 ツインキールフィッシュといっても様々なアレンジが施されている。ましてやツインフィンという括りで考えようものならその選択肢は限りないのではないかとさえ思えてしまう。とりあえず、自分の扱うボードの中で簡単に触れてみよう。



上の2本はいずれもミツベンのツインキール・フィッシュだ。ティント・グリーンはトラディショナルなツイン・キール・フィッシュ(以下、TK)、そしてグレー系のオペイクはデレク・ハインド・テール(以下、DH)になる。DHはTKよりもテールエンドの幅が1インチ狭く、その分テールエリアにカーブがあり、また画像でよくわかる通りDHのフィンはかなり後ろに立っており、角度も回転性を意識したものになっている。同じツインキールでもTKはよりトラディショナルなスピードとドライブの強いターンを味わえるものであり、DHはフィッシュらしさの中により滑らかな回転性をブレンドしたものになっている。
(下の画像でもその違いがよくわかると思う)




こちらはオルデンバーグのツインキールだが、上は伝統的なサンディエゴ・フィッシュ。ミツベンのTKと近いコンセプトではあるが、こちらはG3フィンではなくテールがストレートなキールが立っている。下は最近ジョシュ本人が気に入って乗っているパフォーマンス性の高いフィッシュだ。カーブやロッカーはもちろんだが、キールのテール部分をなくしレイクを持たせたフィンとウィングでかなりパフォーマンス性を高めた仕様になっているのがお分かりいただけるだろう。

そしてミツベンのロケット・フィッシュ・ツイン。回転性を意識した立ち気味のフィンは、このモデルのためにボブがスキップ氏と新たに作ったものである。初回入荷は両面フォイルだが、こちらはシングルフォイルと変化をもたせている。


 今度はタイムカプセルで1940年代後半へ逆戻りし、それを今流にしたミニシモンズ。ミツベンのシモンズ・キールは少しハイトを持たせ、全体を丸いカーブで描いた上に、テールエンドを内側に食い込ませることでわずかにレイクも取った形状。テールエンドと絶妙な配置でベース幅を感じさせない気持ちようターンをしてくれる。


アンドレイニのシモンズ・フィン。これはもはや自分の想像の域を超えた逸品。殿堂入りである。乗り味はミニシモンズ系で1、2を争う評判(弊店のユーザー様を含めた総評からミツベンかアンドレイニで勝手ながら争っている。。。)なので、間違いないだろう。


トラビス・レイノルズはかなりベースが広いフィンだが、軽量な素材を使い、絞り込んだテールとのバランスから思いの外軽く伸びのあるターンが出来そうだ。






マッカラムもすごい。限定20本のツインキールでも、初回は上のスタンダートなもの。2回目は画像がないが、同じ形状でも8:2の比率でフォイル。そして下のカスタム分では、よりマッカラムらしい素晴らしい形状にアップデート。

サムテール・ツインでは定番のマッカラム・キール。ツインキール・エッグなどにも使われてきたバランスの良いフィンになっている。

そしてパープルスタッフで大ブレイクしたマッカラム・ツイン・カッタウェイ・フィン。このアークテールとの組み合わせは当時の自分には想像ができず、乗ってみてあまりの素晴らしさに衝撃を覚えた記憶がある。

以前L*7にこのカッタウェイをつけたものは、その乗り味の素晴らしさに気が付いてしまった現在ヴィスラのABT君が今でも楽しんでくれている。そして今回はスカッシュテールにこのフィンをつけたボードを買わせていただいた。膝の具合もあるので出番はちょっと先になりそうではあるが、この画像を見るたびにその乗り味を想像してついついニヤついてしまう。ツインフィン、面白いですよ。