8/13/2019

北鎌尾根*** Part 2

北鎌尾根稜線から望む槍ヶ岳

 8月8日0:40分。喉の渇きで目を覚まし時計を見るとバイブアラームはすでに鳴った後。。。水で喉の渇きを潤し、0:45起床。予備ヘッドライトで撤収を始める。まずジャケットを羽織り、寝袋とカバーをコンプレッション付き防水バックに入れ圧縮。全て防水バッグやジプロックにしまい、ツエルトの撤収。順番にザックに詰め込めば準備完了。ドライフルーツなどの簡単な食料を口に入れ、全員の準備が整ったところで2時少し前に北鎌沢を出発。
 暗闇の中ヘッドライトの明かりを頼りに北鎌沢右俣の急登を黙々と進みます。思いの外クライミング要素の高い登りで、辛いというよりも緊張感の中でも楽しさを感じるゆとりがある。ルートファインディングの必要なソロであったらこの暗闇ではまず道を間違えてしまうだろう。途中ちょっと手こずるようなルートも何度かあり、急な沢を登りつめること2時間43分。ちょうど明るくなると北鎌のコルに到着。

 700mとだいぶ登りましたが、ここからが北鎌尾根のスタートです。ここからスリル満点の切り立った小ピークをいくつも超えながらまずは独標を目指します。
北鎌尾根独標

独標直下の切れ落ちたトラバース


 際どいトラバースなどはホールドもしっかりとあるのでそれほど難しく感じませんが、巻道の途中がいちいちザレザレで谷底へ向けた蟻地獄のようなので、こ
ちらに結構気を使いました。

小ピークを超えて

足の下はずっとこんな感じ


北鎌尾根の険しい稜線と槍
 7:44。スタートから5時間45分ほど経過。だいぶ槍ヶ岳が大きく鳴ってきましたが、まだ半分ちょっとというところでしょうか。先を急ぐペースと緊張感のあるコースから今回はあまり画像があまりありません。

8:10。来た道を振り返る


楽しいクライミングの下り


そして登り


9:40北鎌平付近

いよいよ槍ヶ岳へ向けて最後の登り込み

いよいよ槍がはっきりしてきました。山頂の人影もはっきりとわかるように。反対側からであれば、急ではあれども鎖とハシゴで整備された道を登りますが、北鎌尾根からはクライミングです。

最後の力を振り絞り丁寧に三点支持で

こういうところが楽しんです

このチムニーを超えれば穂先は目の前

山頂のみなさんがこちらを覗いて騒ついています


今までとは一味違う槍ヶ岳山頂
(祠に手を置き失礼致しました。。。反省)

 11:32。出発から9時間半ほどで、ついに北鎌尾根から山頂に到着。もともと山を知ったきっかけが新田次郎の本であったこともあり、加藤文太郎が遭難死した北鎌尾根には特別な思いがありました。また標高差もあり長く険しいルートなだけに本当に感無量です。クサリや梯子はもちろん道標やマークも一切ない自然のままの山。もちろん踏み跡はありますが、正解がひとつでないため、一人だったらきっとルートファインディングに手こずってしまったでしょう。次回はソロでという気持ちで歩いてきましたが、ここはやはりパートナーが欲しいルートですね。
 一息入れたあとはお気に入りの宿、ヒュッテ大槍まで30ほど降り12:35。ついにゴール。ご褒美のビールの旨さといったら、今までで一番と言えるほどでした!夕食までワインを呑んだくれ、熟睡。翌日上高地まで下山してバスで無事帰宅致しました。青山ガイド、Oさん、ありがとございました。
 
 今回のコースへ挑み、一般道の道標の有り難さを改めて実感。西穂高からジャンダルムを超え奥穂高への道ですら、技術レベルに問題さえなければ、マークがあることで安心して歩ける簡単な道になっているという事がよく分かりました。今後はルートファインディングの技術をしっかり身につけたいと思います。
 

槍の穂先から見た独標からの北鎌尾根