*End of August/'25 * Yarigatake West Ridge Route #0***
八月最後のお休みは、3連休をいただき北アルプスへ。
今回は、槍ヶ岳に登りますが、いつも皆さんが登っている一般の山頂への道ではなく、裏側のガラガラの際どい道を下り、急斜面をトラバースし、一般的な西稜の取り付き、小槍基部のテラスを目指します。ここからまずは小槍を4ピッチほどで登りますが、途中にある「くの字のジェードル」がこのコースの目玉であり核心部とも言われております。
小槍山頂から一旦、懸垂下降でひ孫槍基部へ下り、ここから2ピッチほどでひ孫槍を登ります。ここから孫槍へはクライムダウンで。そして孫槍を3ピッチほどで登り、もはや目の前に見える大槍まで最後の2ピッチは、一般道の登りの一つ左側から上り詰めます。
3000メートル級の高度感の中での変化あるクライミングは、槍ヶ岳の違った一面を感じさせてくれる素晴らしいルートなんです。
終始、大槍山頂の登山者が見えるのですが、皆さんまさかすぐ下でクライミングをしている人がいるとは思わないようで、最後の山頂直下のピッチ後半までほとんどの人が気づかなかったのがなんだか面白かったです。
さてさて、実際に登っみてどうなったのでしょうか。
*End of August/'25 * Yarigatake West Ridge Route #1***
八月最後のお休みは北アルプス、槍ヶ岳の西稜でクライミング。まずは初日槍ヶ岳までの登りから。
いつも通り前夜バスタ新宿発の夜行バス、グリーン車で熟睡しつつ27日朝5:20分に上高地着。サクッと準備を済ませ出発すると、途中休憩を取りつつ目的地のヒュッテ大槍まで8時間ほどかけて1400mほど登ります。最初の3時間ほどはほぼフラットな道ですが、しっかりと休みを取った中間地点の槍沢ロッジからは、一気に高度を上げる道で、特に最後の1時間40分ほどは強い雨や雷雨だったこともあり、ラストの登り込みにより一層の厳しさを感じさせられました。ただし、途中から今回ご一緒するMさんに偶然お会いすることができ、お互いマイペースで抜かれつ抜きつ。そして最後は一緒にゴールできたのが良かったですね。その後頼れるAガイドも無事到着し、明日の予報通りの天候回復を祈りつつ、みんなで乾杯をして楽しく美味しい夕食をいただきました。
午後は雨の予報の中、画像のように高度を上げると上方に待ち受ける深い雨雲の中に突入していきます。しとしと降りはじめた雨は、一気に強い雨足となり、最後は雷雨の様相に。稲光から轟音まで少し時間差があったので、とりあえずまだ安全と判断し、もう少し先にあるヒュッテ大槍までひと頑張りしました。
今までの雨の山行で学び新たに取り入れてきた装備の中で、画像の防水アンブレロは、見た目はさて置き、とても良い仕事をしてくれます。モンベル製でたった50gと軽量な上、折り畳むと嵩張らずレインウェアと一緒にしまっておけます。横殴りの雨から顔に雨が当たることを防げるため、顔から首元への雨の侵入を大幅に防げる上、この日の横からの強い風でも顎紐でしっかり固定しているので、煽られてもチョット斜めになった程度です。
*End of August/'25 * Yarigatake West Ridge Route #2***
槍ヶ岳2日目の朝は、3時過ぎまで窓枠が音を立てるほど吹き荒れていた嵐も気がつけば過ぎ去り、風は未だ強いものの青空も見える良い天候に。朝食後ちょうど良いタイミングで朝日とその日差しに焼ける槍ヶ岳が眺められるということで小屋の外へ。最高の眺めで朝日から元気をもらいましたが、寒波の影響で外気温は5度ほどと極寒なので、即小屋の中へ。
準備を済ませ6時に出発。ゆっくり槍ヶ岳まで向かうと、槍ヶ岳山荘前で装備を再度確認し、槍の裏側からガレガレの岩場を急降下&急斜面のトラバース。結構緊張して降っていたため画像はありませんが、ここがなかなかの核心的な印象さえある取り付きまでの道でした。
右下の画像で槍ヶ岳の山頂左にある小さな尖りが孫槍です。そして、明さんが登っているルートの左側、ちょうど孫槍から山頂への稜線付近をクライミングして山頂までたどり着く感じでしょうか。