12/13/2015

Glassing Company***

 マッカラムの工場では市の対応があまりにもスローなため、まだ再開の許可を得るのには数ヶ月がかかりそうな様子でした。ジェフ自身もすっかり参ってしまっているようですが、シェイプは許可が出ているため問題なく進んでおり、またスケンクワークスも営業しております。
 
 ジェフと知り合った時、彼はまだウォーターラインのいう工場にシェイプルームを間借りし、全ての工程を自らが行っておりました。独立後は毎週ある程度決まった本数のボードをシェイプし、その後も曜日を決めてラミネイト、サンディング、ホットコートやフィンから仕上げまでそれぞれのパートを受け持つスタッフが、確実にその週のバッチを完成させていきました。新しい工場では広さを生かしより効率良く本数を増やして生産をしていたのを目にしています。また、ジェフの工場は管理が行き届いているためシェイプルームはもちろんどの部屋もきちんと清掃されたクリーンな印象が持てる環境でした。自分にはそれが当たり前の光景に思えていましたが、それが大きな間違いだったようです。。。

 今回のトリップではラミネイトなどの遅れや予定していたインボイスと実際の入荷の大幅なズレの原因を確認したいことも大切な案件でした。そのため2回ほどジェフに同行して状況を確認して参りました。

歴史ある工場の入り口。

壁にはいたるところに長年の間に書かれ続けてきた落書き。

歴史を感じさせるボスのデスク。

ボスの椅子周り。

8月に渡米の際からそのままになっているボードもあるとか。

余分なスペースには不要物が詰め込まれてます。

シェイプルームの棚もツールなどがみっちり。

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 ビル・キャスターから受け継がれた伝統あるグラッシングカンパニーは広く、屋根裏にはきっとお宝が山済みなのではないかと思います。ただし現在はパソコンもないアナログな環境の中多くのブランドを手がけているため、ラミネイトを待つボードは100本を超えるほどなので、もはやボスに段取り仕切れる状況ではないのでしょう。クリヤーでプラグのショートボード、また常に顔を見せる上顧客のボードが優先されて早く上がるとか。オンフィンやロングボードで凝ったデザインはどんどん後に回ってしまったり、また、面倒なものは途中で放置されてしまったりで、気がつけが何もされずに数ヶ月というボードもどうやらたくさん存在しているようです。今回ジェフと引き取ってきた4本のボードも、ショップに帰ってインボイスを見れば間違ったボードになっていました。たった4本でです。完成を待つボードは迷路の中をさまよっているような気がしてきてしまいます。日本ではなかなか考えられない状況ではありますが、ご理解のほど何卒宜しくお願い致します。
カスタムオーダー分も最初に行った時と
その六日後に行った時で、全く何も変わっていませんでした。
(一週間ラミネイトされたまま放置ということです)



注)進行に関する管理などには問題があると思いますが、アレックス、ゴードンやランドンほか各セクションを受け持つスタッフの腕は間違いないため、出来上がるボードのクオリティーには問題がないので、その点はご安心ください。
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