5月の山行は、夏山開山直前の静かな赤岳へ。早朝浅草をトゥルーピーで出発し中央道で清里へ。冬には長野県側の美濃戸から入る赤岳ですが、今回は山梨側から真教寺尾根で登ります。2年前だったか一度登ったことのある山頂直下の岩場が楽しいルートです。
今日登る赤岳とまず目指す牛首山
湿気も少なく爽やかな快晴の中、8:20美しの森駐車場から登り始めます。
崩落部
登山道が崩れ落ちていますが、巻き道が整備されています。
牛首山にある摩利支天碑
信仰の山、奥が深いですね。
すぐ横にバリエーションルート天狗尾根の大天狗、小天狗
まだ一部雪が残っています
踏み抜きに注意
立ち枯れした木々
真教寺尾根は、山梨県清里にある美しの森から牛首山を通り、最後には一気に岩稜帯を登る尾根。標高差1350m、累積標高差1850mなので程よく登り応えもあり、スキー場の脇を通り樹林帯を黙々と登ると、視界がひらけた後、最後には総延長250mとも言われる鎖が連続している岩場の急登が続きます。特別テクニカルなものではありませんが、岩場の好きな方には堪らない尾根でしょう。(ある程度の経験は必要ですし、初心者向きではありません)GPSのデータでは、距離14.5km、登山地図のコースタイムは登り5:40、下り3:40ほどです。自分は鎖場が始まるところからヘルメットを装着しました。
鎖に続く鎖
自分は基本鎖は使わず岩のホールドを使いしっかりと三点支持でも乗り込みます。
これでも鎖場のごく一部です
とにかく楽しく快適な登り。もちろん緊張感は絶やさず基本に忠実に。
山頂手前、キレットとの分岐にあるピークが見えてきました
分岐の標識手前までしっかり鎖です
そして赤岳山頂はもうすぐ
雪の赤岳もカッコ良いですが、岩が出た赤岳も素敵ですね。
山頂から望む牛首山の尾根と下にとスキー場のパーキング
登りだした地点はその右上の方の赤い点
雪の無い赤岳山頂とすぐ先に阿弥陀岳、そして遠くに北アルプス
今回の登りでは体幹、太もも(特に内側)と臀部の強化の効果もあり、2年前のようにしんどく感じることなく自分のペースで登ることが出来ました。途中食事20分と装備変更時10分の休憩を入れ5時間ほどで山頂へ。明後日の開山式の際は大勢の人で埋めつくされる山頂も今日はほぼ貸し切り。あまりにも快適な山頂だったので40分程のんびりさせていただきました。
横岳硫黄岳と今日お世話になり赤岳天望荘
山頂を後にし、急な下りを丁寧に20分ほど下り14:30赤岳天望装着。予約済みなのでスムースに受付をすませ、今日の部屋で着替え先ずはビールで一人乾杯。順番に到着する登山者。結局この日の宿泊者は計7名。ままざまな年齢層のみんなが良い具合に共鳴し、とても和やかな中夕食、そして談話室で語らいの時と素敵な時間を楽しませていただきました。結局ビール2本とワイン1本少々いただき、消灯時間に布団に潜り込むと耳栓で風の音を消去し即爆睡でした。
ご興味のある方はday-2も後日アップしますのでどうぞ