8/07/2023

July/ 6th&7th/'23 *North Alps 2 Days /Day1***




  すでに1ヶ月経ってしまいました。

 梅雨の雨が続く中、数日前に急に予報が良くなった7月の6日&7日。ちょうど休みということもあり、前々日の夜、急遽北アルプスに行くことに。まずは5日水曜夜バスタ新宿発上高地行きの夜行リムジンバスを確保し、出発当日の朝黙々と準備を進めます。
 バスタ新宿を定刻通り22:25に出発。3列シートでゆったりのリクライニング・シートで熟睡し、翌朝5:20気が付けばそこは北アルプスの登山口でもある上高地に到着です。
 

 悪い右膝にキネシオテープとバウワーハウンドのガッツリしたサポーターを装着。登山届を提出して5:30とバスターミナルを出発。明神では穂高神社奥宮の方へ向かい手を合わせ、安全登山をお見守りいただきます。徳沢でトイレ休憩と軽くおにぎりを一個の朝食。横尾へ向けては対岸を大きく迂回。(おそらくコース時間もある程度プラスになった気がします。)7:54槍方面と唐沢方面の分岐点、横尾へ到着。ここで20分ほど休憩し、ハイドレーションの水の準備、残り一個のおにぎり補給、ストックの準備など済ませ、涸沢へ向け出発です。


 本谷橋へ向かう途中、遠くに今日の目的地でもある北穂高岳と北穂高小屋が見えます。
9:07誰もいない本谷橋で顔を洗い、頭を冷やし、おいしい水でリフレッシュ。Sガレを抜けてしばらくすると、雪渓が姿を表します。ここから涸沢手前までしばらくの間は雪の上を歩きます。それほど斜度がないので、一応用意したチェーンアイゼンは使わず、そのまま3シーズンの登山靴で進みましょう。最後の登りは雪がなくなり、ランチ休憩の涸沢小屋が目の前に見えてきます。


 10:58、上高地から休憩を取りつつ5時間半で涸沢小屋に到着。まずはコーラをいただきます。そしてカレーとスープのランチで英気を養い、ここからの登りに備えます。
 30分ほどしっかりと休み、11:34、いよいよ北穂高山頂へ向け再出発。意外と急登が続くので、ここは焦らずマイペースで軸を意識して大きな筋肉で黙々と登ります。

 11:44。1時間10分で南陵の取り付きに到着。強い日差しと無風に近いコンディションから、暑さが厳しいですね。ハイドレーションで定期的に水分補給をし、アミノ酸や塩分などもしっかりチャージ。鎖場になると鎖に頼らずクライミング的に登れるので、なぜかいつも元気になってきます。とはいえ疲れと暑さでペースも上がらない中、一手一手慎重に進みましょう。

 13:54。いよいよ最後の雪渓が見えてきました。その先が山頂と山頂直下の影には小屋があります。時折緩く吹く風に救われつつ、空気の薄くなった中、最後の登りです。14:19雪渓の階段を慎重に登り、14:26。北穂高岳山頂(3106m)に到着です。しばらく360度の北アルプスの山々を眺めながら休憩をし、山頂から屋根が見える小屋へ向け、階段をおります。

 14:31。まずはこのテラスで飲んでみたかったビールで一人乾杯。日本で一番ヒュ高が高いところにある山小屋で、しかもこの景色独り占めの中、最高に「旨い!」です。今までこの小屋は大キレットから唐沢だけを抜けるコースで数回、また北穂高岳東稜でと利用させていただいておりますが、いずれもコースの途中なので、コーラやカップ麺をいただくばかり。時々美味しい引き立ての豆で入れたコーヒーもいただきましたが、いずれにせよここに泊まらないことには、ビールはいただけません。今回の山行の目的の一つは、ここ、北穂高小屋に泊まることでした。
 しかもこの日宿泊のゲストは自分以外後お一方のみ。なんという贅沢な時間でしょうか。着替えを済ませ、明日の準備を済ませると、再びこのテラスでこの景色を独り占めしながら最高のリラックスタイムを過ごすことができました。

 2日目は、日の出と共に出発し、まずは涸沢岳へ。穂高岳山荘で朝食をとり、奥穂高岳に登り、吊り尾根から前穂高岳直下の紀美子平を経由し、重太郎新道から一気に岳沢へ下り、上高地に戻るロングコースです。もう一人のゲストの方と少しお話をしつつ、夕食を頂き、明日のお弁当を受け取るとあっという間に夢の中へ入っていきました。