ミニシモンズを知り、カリフォルニアのショップでディスプレイ用にしまわれていたものを無理を言って譲ってもらい、乗って驚きシェイパーにその思いを伝えたくてメールアドレスを探し少々興奮気味にメールした。そんなきっかけではじまったジェフとの関係は今では良き友人であり良きビジネス・パートナーと言えるだろう。
話の流れから考えてここではミニシモンズの名前が挙がるとだれもが思うだろうが、実はそうではない。もちろんその瞬間瞬間を考えればシモンズを含めどれもマジックボードと思えるほど衝撃的だったはずだし、思いで深いボードばかりである。しかし今マッカラム・サーフボーズの中で一本を挙げるとするならばそれは間違いなく「Quagg Model」である。
はじめての出会いは、カリフォルニア・トリップ時のことだ。3日間あるボードで非常に難しくうまく乗りこなせた時の快感と同様に、思い通りにならないもどかしさに悩まされたあとだった。ジェフの車に偶然積まれていた5'8"のクワッグに何げなく乗ってみたのだが、このボードが昨日までのもどかしさを吹き飛ばすに値するほどすべての動きが意のままになってくれた。そしてそのスピードとクイックな動きに驚くほどにストークしたのを今でもよく覚えていいる。
その後、日本でスイフト・ブランドの6'4" Quaggを運良く手に入れることができた。そして、ロングボードでは手に負えないややジャンキーなサイズある波で乗ったとき、やはりターン後の伸びのあるスピードとクイックな反応でそのコンディションが気にならないほど、楽しい思いをした。
タバルアに行った際、友人から借りた5'10"はクラウドブレイクでも1本目から自分のイメージにぴったりとフィットし、まさに運命のようなものを感じた瞬間だったのかもしれない。。。
後日、友人がさらに短いクワッグをオーダーしてくれたおかげで、タバルアでストークした5'10"はとうとう自分のものになった。