10/15/2009

October/10th,11th & 12th/2009 *Surfing*

この連休は久しぶりにのんびりとサーフィンができた気がする。
サイズはスネヒザからコシハラだが、時間帯によっては人も少なくて地形の比較的良いビーチで、みんなでシェアできるバランスの良いコンディションであっただろう。


3日間、計5ラウンドの使用ボードおよびテストボードは合計7本。特に乗り込んでいないボードの多くはそれなりに時間をかけてしっかりとした本数乗ることができたので、自分なりの解釈ではあるがしっかりとした性格と乗り味が感じ取れた。(あくまでの自分個人のとらえ方なので、違った意見もあるとは思うが、ひとつの意見として参考にしていただければ嬉しいかぎりだ。。。)


  1) Chiristenson 5'10"&5'11" assymetrycal twin keel
久しぶりのフィッシュは、貸切に近い人の少ないうちに満喫。
もう少しサイズがあるとよりメリハリのあるスピード感をよりしっかりと味わえる気もするが、今日のコンディションでもボトムターンからのリッピングやフェイスを駆け抜けるスピードとドライブ感を十分に楽しめる。キールフィンなのでターン弧が多少大きくなるがその分ドライブ感も味わえるのが気持ち良い。

  2) McCallum 10'6" Mac Deville
このポイントでは初ライドだったが、カタチのよい波を選び早いテイクオフからしっかりとしたボトムターン。2歩クロスステッップしてトリムスポットで姿勢とラインを落としながらヘッドディップなどを楽しんだり、小さくてもクリーンなウォールをパラレルでトリムしながら駆け抜けたり。スネヒザ程度のインサイドも無理なくにつないで崩れる波に綺麗にタイミングを合わせてフィニッシュ。
気がつけば今日のコンディションでは考えられない遥か彼方(?!)まで走っている。。。
細身のテールがよりガニーな乗り味をイメージさせるボードだが、センターよりフロント気味のワイデストポイントからのラインがスムースなので、モモコシのビーチでも癖のない滑らかなターンが味わえた。(普段から長いレングスに乗り慣れているからだろうが。。。)
 
 3) Mirandon 5'8" Twin Pin Fish
潮の動きで少々サイズが落ちたのが残念だが、いよいよイーライから譲り受けたこのボードの初ライドだ。
長さと幅はない割りにノーズからテールまで厚みがあるので浮力十分。テイクオフもこのレングスから考えれば驚くほど早い。そしてターンも自分勝手な想像よりもかなりスムースでリップアクションも気持ちよい。ただし通常のツインキールのメリハリのあるスピード感に対し、全体にバランスのとれた伸びがある。テール形状とフィンのバランスが絶妙なのかもしれない。。。
さすがミランドン伝統のツインピン&ミランドン・ツインフィン!通常のサイディエゴ・フィッシュ系と違い独自の伝統で進化してきたラホヤのミランドン・ツインピン系フィッシュだけあり、このボードはツイン・キールとは違った性格をもった面白いラインナップになりうるということなのかも知れない。。。
(ちなみにペンドーフレックスは、サイズがないためデッキパッドとしてしか機能してくれなかった。。。イーライもサイズがないとフレックスしないと言っていたので間違いないだろう。)

  4) Andreini 7'0" Vaquero
コシハラ&ヒザモモの2ラウンドで時間をかけてテストし、マニが師事するアンドレイニ氏のハルに少々サプライズ。
7’0”の長さとボラン巻きで少々重めの仕上がりが好みに合っていることもあるのだろうが、まず安定して早いテイクオフ性能、そしてハル独特のターン始動から後ろ足を使って気持ちよくボトムターンしたり、あえてスタンスを狭めてあげればハルらしいボトムターンも楽しめちゃう。そしてハルの立ち位置でコントロールすれば、コンベックスボトムの利点と抵抗の少ないボトムデザインで気持ち良くスピードに乗ったハル独特のライディングを味わえる。そしてクローズセクションではスタンスをキープし身体を使ってハルっぽく当て込んだり、後ろ足をしっかり下げて当て込んだりと、違った楽しみ方ができると思う。


薄くナイフのようにテーパーなボードが正統派ハルひとつの流れとしてあるのはもちろんのことだが、アンドレイニからマンダラのようによりニュートラルでユーザーフレンドリーなボードも、歴史を刻んできた正統派ハルのひとつの流れであるのも事実である。
(先日浅草で食事をしながらマニからもこのことをハルという木にたとえて説明してもらったばかりだ。。)
今度はマニの6’8”TPHとこのボードを乗り比べてみよう!

  5) Andreini 9'8" Sam(Spoon)
久しぶりに乗る10’0”を切るログだ。
こちらもハルの延長に位置づけられるバッケロゥの一種であり、コンベックスボトムを持ったサム・インスパイヤード・ボード。(アンドレイニ氏はスプーンとも読んでいるがどちらも正解だそうだ。)ピッグ・アウトラインが魅力のこのボード、乗り慣れるにつれてその魅力もどんどん増してきた。安定感とテイクオフの速さはいまさら上げる必要のないところだろうが、テーパー気味のレールからテールエンドのちょっとしたエッジが利いているのかボトムターンも通常のボキシーレールのボードに比べて少しスムースに感じる。ロールボトムのノーズはコンケーブに比べてなんとなく揺りかごのようではあるが、これがまた面白かったりする。。。笑
途中試乗していただいたISさんはコテコテの重いログ好きで、マルチなサイズでスタイリッシュなライディングを見せてくれる某ポイトンのローカル。そしてその感想は「大きな波で乗ったらよりスピードが出て面白そうだなぁ~。」だそうだ。

  6) MaCallum 5'10" Quagg
ハルと対照的なボトムデザインは、足裏に張り付き思い通りの動きをしてくれる自分にとってマジックボードのひとつだが、あまりにもサイズがない状態での出場だったので、乗り味がどうこうとコメントできる状態ではなかった。。。涙
 

 7) MaCallum 10'0" 2nd Gen. Simmons
初心者の皆さんがまだまだ沢山いる時間帯に入ったため、みんなボードのユニークな形状に興味があるのか見られる見られる。。。笑
小波サイドショアで荒れ気味のコンディションだが、毎度おなじみの小さなボトムでのターン、体を団子のように小さく丸めて半ば無理やりのディップやパラレルでのトリム&グライド。フィンが小さいので波打ち際の小さなリップにタイミングを合わせて当ててあげても問題な~い!
ただし避ける方法がわからなく、インサイドでボードを横に持って立っている方々や、走る方向へよけていらっしゃる方々など想定外の事態回避ではボード抱えてエルロロしたり、あわてて飛び降りたりしないと回避不可能。。。涙でもそんなこと繰り返しているといつの間にかそんなことさえ面白くて、気がついたら笑顔で巻かれて砂まみれだった。。。笑


  番外 Fineline 8'0" Finequero)
偶然ばったりYHさんに遭遇。
彼はすかさず7’0”バッケロゥに試乗し、すっかりストークしボードが帰って繰る気配なし。。。
というわけで彼のボードにもたっぷり乗らせていただけた。
ハル・インスパイヤード・エッグといったところだろうか。コンベックスボトムからビー&ハードエッジなので前足でドライブさせる際はそれなりにロール感も味わえ、ターンはかなりシャープにこなしてくれるイメージ。小波でもロングに乗りたくないときなどこんなボードで楽しんだらストレスも少なくて気分よさそうなボードであると思う。
多少アンドレニのバッケロゥに似たところもあるが、後ろ足のボトムデザインの違いからターンやリップの性能が若干異なってくるところが、個性豊かで面白い。。。


今週も海からあがれば、海を見ながら大~きく深呼吸。。。
「フゥ~。」
友と、太陽と、風と、波と、そして大地に「感謝!」