3月の山行は北アルプスの西穂高岳へ行って参りました。今回のメンバーはいつもお世話になっている上田ガイドとジム友のO氏。初日は午後1時に奥飛騨に向かい新穂高ロープウェイ乗り場集合。登山口から1時間少々で西穂高山荘へ。明日は出発が早いので夕食後は早めに就寝。
ヘッドランプを頼りにいざ出発
翌日は未明5時出発予定なので、自分のペースで3時半に起床し、そっと布団を畳んで真っ暗な食堂へ。すでにヘッドライトで朝食を取る方数名。昨日の曇り空と打って変わり綺麗な星空です。各自準備を整え5時ヘッドランプを頼りにいよいよ出発。
明神岳の向こうに朝日が昇ります
綺麗な朝焼けの焼岳
途中からアンザイレンをし、夜が明けると最高の景色を眺めながら一歩一歩進んでいきます。
先に独標とピラミッドピークが見えてきました
独標も最後の昇りは少し急ですが、ここまでを目標に登られる方も多いよう。この独標から先はよりテクニカルな岩稜と雪庇の峰をなんども登りそして下り頂上を目指します。11番目のピークが目指す西穂高岳。
目指す西穂高岳
独標からの下り
ショートロープで切れ落ちた岩稜と踏み抜けば滑落の雪庇の間をなんどもアップ&ダウンを繰り返し、いよいよ先に頂上が見えてきました。
真っ白な槍ヶ岳も素敵ですね
程よい緊張感の中、7:58山頂に到着。とても小さな頂上ですが、後からソロで登ってきた2名の方も含め、しばし景色を堪能しました。
今日はここまでですが
無雪期のこの夏にはこのまま進んで奥穂までいきたいと思います
いつまででも景色を眺めていたいところですが、下り始めましょう。いつものことですが、下りはより慎重に。一歩一歩確実にアイゼンを効かせるスリリングなところになればなるほど日頃の体幹トレーニングの成果を感じます。そしてなぜか全く恐怖心が芽生えず、楽しみながらステップを刻んでゆきました。
ピッケルとアイゼンで確実な二点以上の支持をしながら下り、
確保してくれていたガイドを待ちます
ここも
だいぶ下りてきた頃から
すれ違うパーティーがちらほら
安全地帯に入ってからの下り
(撮影:上田ガイド)
5時に出発し、無事10時過ぎに西穂高山荘に到着。休憩後登山口まで下りロープウェイで一気に新穂高まで。上田ガイドにお礼の挨拶をし、温泉で疲れを癒してから帰路に着きました。帰りは渋滞で車を出していただいたO氏は最後に一苦労。「お疲れ様でした。」
今回の山行では今年に入ってからの反省点と毎回の課題、そしてジムでの若いスタッフからのアドバイスから取り入れたトレーニングもあり、大臀筋と足の置き方、それと血中の酸素濃度を落とさない呼吸法の持続に意識をしてみました。初日からの調整もあり2日目は息も上がらず、下りでのミスも最小限にすることができました。ただ登山口への下りでは膝が熱くなりペースを上げることが出来なかったので、これからのトレーニグで保護すべくさらなる強化が必要です。
先週のお休みは波がなくてサーフィンをできなかったので、山から戻った翌日からなんだか海へ行きたくてしょうがありません。今回の山行での成果も海でどのように感じられるか今から楽しみです。