中乃嶽神社より見上げる金洞山
11月21日&22日は連休をいただき春秋恒例となっている群馬県の妙義山へ行ってきました。初日は海つながりのSさんと一緒に表妙義縦走。二日目は青山ガイドと相馬岳北稜ノバリエーションルートへ。
29日水曜は早仕舞いさせていただき新幹線と信越本線で松井田へ。上宿東雲館の中島さんに迎えにきていただき宿へ。Sさんと明日の山行の成功を祈り乾杯。明日も早いのでほどほどで切り上げ休む事に。
相馬岳側かあ眺める縦走先の金洞山
朝4:30起床。軽い朝食をとり準備を進め6時に宿を出発。妙義神社では登山届けの用紙を探すのに少し時間を取られましたが、6:20登山口通過後からは順調に大の字まで。休憩後更に奥の院へ。この間にSさんの確実な三点支持と足の置き方(山の歩き方)を確認。そしてクライミングギヤを装着し万が一のための備えをしつつ、気持ちも更に引き締めます。
気を引き締めて
奥の院はいきなりかなりの斜度の長い鎖場(4連30m)です。恐怖心があると垂直にさえ見えてしまいますが、よく見ればホールドもしっかりとあるので、鎖を補助に使いながらサクッと上がりましょう。直後のトラバースは気を抜かないように。ここから見晴らしまでしばらく登れば、下の画像のようなビビリ岩、せびれ岩、3連鎖50mの下りなどが続きます。切れ落ちているところが多いので、三点を確実に確保し、一点をホールドを確かめながら丁寧に移動する基本がとても大切になります。これを確実に効率よく行えれば筋肉疲労を最小限に確実にクライムアップ&ダウンが行えるはず。特に下りでは腕をしっかりと伸ばし、お尻を壁から離せばフットホールドがよく見えます。
ビビリ岩
切れ落ちた先に妙義富士と明日行く北稜がよく見えます
クライムダウン
せびれ岩
横は何百メートルも切れ落ちた壁です
長い下りの鎖場
アップダウンを繰り返しながら天狗岩を通過し9:20相馬岳へ。ここで軽いランチタイム。その後バラ尾根を進んで行くと徐々に鷹戻しが迫ってきます。鷹戻しは切れ落ちた急斜面を数段の鎖と梯子を使い60m一気に登りこむ難所。事故も多いので鎖に頼りすぎず効率よく登りたいですね。
鷹戻しの中間部
鷹戻しを登りきり最後のトラバースに入る前のSさん
自分の中ではこの後しばらく行った先のルンゼの鎖(2段25m)が一番曲者だと思っています。自分自身、ここでは鎖に頼らなければならないところもあるので、空いていれば次回は懸垂下降してもいいかとも思いました。
垂直のルンゼを降ります
ルンゼ後の二段目をクライムダウン
この後もいくつかの長い鎖場がある東岳と中の岳が待っていますが、今日はSさんのコンディションも考え第四石門へエスケープ。結果このエスケープルートもなかなか難しいコースで、コンポリート出来ずとも大満足の山行となりました。