10/08/2020

North Alps part2 *Okuhotakadake~Gendarme~Kamikouchi***

 
 先日アップした北アルプスへの山行の続きです。朝、岳沢小屋を出発し南稜という日本近代登山の父ウォルター・ウェストンと案内人上條嘉門次が奥穂高岳が初登頂したクラッシックルートで登頂。山頂で休憩したところまでが前回。ここからもう一峰トラバースしてから、上高地までの道が今回のお話になります。


 快晴の中、南陵から登った奥穂高岳山頂は達成感いっぱい。1000m最高の岩場を登ってきたので、槍ヶ岳などを眺めながらしばらく休憩しましょう。なぜか珍しく食欲が出ない中ですが、水分と栄養も出来るだけ補給します。



手前がロバの耳、奥にジャンダルム 
 ただし、ここから先も険しい道が続くため、ゆっくりとしている時間はありません。
上の画像を拡大してみました
登ってますね。





10:11
20分ほど休んで出発です

まずは両側が切れ落ちた「馬の背」を下り





ロバの耳のトラバース
 浮き石だらけの急下降では落石が一番危険なコースなので、後続の黒いヘルメットの方は上で待機中。こうやってみると垂直に見えますね。この後ジャンダルム 基部への登りもかなりの急斜面を登るため、浮き石ではないか確認しつつ確実な三点支持で慎重に登ります。



そして

いよいよジャンダルム。
通常は裏に回り込んでピークに上りますが、
今日はここを直登します

ロープ無しでは

ちょっと手強いかも


11:05
今年は来れないと思ったジャンダルム 。
4回目の黒い天使とのご対面

 奥穂からナイフリッジを進むと両側が切れ落ちた馬の背と呼ばれる難所。ここを下ると今度はロバ耳のトラバース。ここの下り&上りがかなりの難易度だと思います。自分的にはクライミング要素もありアドレナリン全開で楽しいです。そしていよいよ目の前にジャンダルム 。今日はAYさんのリードで直登。これが是非してみたかったので、後半のコースをこちらにしてもらいました。4度目ピークも直登で新鮮な気分。

この先に続く下りも足場が悪く全て難所。
気を引き締めて進みます

西穂高側から見たジャンダルム 。
だいぶ容姿が違いますね

 天狗のコルまでの大下りもガラガラだったりザレサレだったりなので、丁寧なステップで慎重に下ります。


11:47
まだゴールの上高地は遥か彼方


 ガラガラの天狗沢を受けから降ってきました。このルートは落石による斜面崩落の危険もある浮き石のコースなので、地図上では波線ルート(一般向けではないルート)になっています。西穂高から奥穂高のコースで唯一のエスケープルートなので、一度歩いてみたかったコースなんです。
 今日は下りがかなり急な箇所が多いことから、右膝にはキネシオテープやサポーターなどでいつも以上に準備し、上りからロキソニンを服用したのが、天狗のコルへの下りで出始めた違和感が、天狗沢の下り後半でかなり痛み出してしまい、ペースダウン。。。


もうすぐ岳沢古屋というところで、今朝登った南陵を振り返ります


 痛みを堪えつつ、時折休みを入れて進み、遂に15時過ぎ、岳沢小屋に無事到着。ここで大休止です。まずはコーラで祝杯!「旨い!」そして今朝デポした着替えなどを詰め込み、膝を休めた後上高地へ向けて後700m下ります。


上高地に無事到着。

  岳沢での大休止で膝の熱さもだいぶ落ち着いてくれたためか、強いロキソニンを服用したためか、かなり膝が楽になり、少しだけペースアップ。16:52 河童橋。そしてバスターミナルに17:06到着。朝小屋出発からちょうど12時間。1000mほど登り、1700mほど下ってきました。長く険しい、そして達成感と充実感いっぱいの山行を無事終える事が出来ました。

 今年は2度あったチャンスが天候不良で上手く行かず仕舞い。剱岳の八ツ峰は雪渓の状態が悪く近付句ことも出来ず。北アルプスの稜線、そしてピークは踏めないと諦めておりましたが、運良く最高の天気の中このコースを達成できた事に感謝しつつ、今後も体力維持、そして弱い部分の強化をして、出来る限り前十字靭帯の切れかかった右膝を筋力でカバー出来る様にしていきたいと思います。
 日々のコア、HIIT、Tabataやカーディオなどのトレーニングは、サーフィンに登山に効果があり、サーフィンのために登山自体がトレーニングになり、またサーフィンが登山のトレーニングになりと、相乗効果があるので、今回の山行がこれからのサーフィンにプラスになることも間違いありません。今から次のサーフィンが楽しみになってきました。
Keep Surfing & Mountain Climbing!