アウターマッスルとインナーマッスルのバランスが悪い状態のまま、サーフィン時のパドリングと水泳により肩の負荷がマックスとなり、両肩を壊したのは6、7年前だっただろうか。しばらくはサーフィンはもちろん、車のハンドルを切ることも困難になり、だいぶ悔やんだり、苦労をしたりした。
診断結果はインピンジメント・シンドローム。結果3年ほど慈恵医大のスポーツウェルネス科で診断とリハビリに励むことに。リハビリでコアの大切さをじっくりと学ばされ、その強化の一環としてコアを意識したウォーキングを取り入れ始めた。ジムでのトレッドミルよリ外の方が景色が良く、川沿いのウォーキングになれると今度はより負荷の大きなハイキングをするように。
高度差や行動時間が大きくなればなるほど山は美しく、コアを意識して歩けばしっかりと身につき、サーフィン時の安定感や前足の力がボードにより確実に伝わることを実感するように。そして気がつけば無雪期の岩稜帯の難しい登山に魅せられてしまう。冬になると雪山には独特の美しさがあり、雪、氷と岩のミックスをアイゼンとピッケルで登り詰める楽しみを知ってしまう。そして、アイスクライミングにも。まだまだ、基本に忠実にバランスよく登れる時もあれば、頭が真っ白になり途中でインターバルを置きつつ登ったり、時には断念したり。ただ難しいからこそ新たな発見も多く、楽しさもいっぱいです。春の暖かさの中、硬い氷に刺したアイゼンやピッケルを支点に、自分の力だけで氷の塊を登る気持ち良さ。この画像を見ればその楽しさが分かりますね。
「失敗は成功のもと」自分にとって何事にも実践している大切な言葉の一つです。肩の故障をした際の悔しさも、こうして意識を置き換え、すっかり日課となっているコア・トレーニングに励むきっかけをもらえ、さらにクロストレーニングとして今では欠かすことのできない登山にも出会うことができました。改めて画像を見てみると、サーフィンで最高の一本をメイクした後もきっとこんな顔をしているんでしょうね!
Keep Climbing & Keep Surfing!