個人的に所有しておりますボードは、今朝、再度ノートでカウントしたところ現在148本でした。一度減らそうと試みましたが、今はこれも財産などと思うことにして諦めております。。。
サーフボードの変化の歴史に興味を持ち、転換期のボードから集めて乗ってみたり、レプリカを作ってみまり。(ここら辺がニューエボリューション・サーフの原点でもあるんですが。)そして、気がつけばビンテージボードもそこそこの本数になってしまい、ショップのストックボードよりも私物の方が多くなってしまっております。
そこで宝の持ち腐れなどにならないよう、今後、このブログやインスタグラムを使わせていただき、自分のコレクションを不定期にピックアップしてご紹介したいと思いますので、何卒宜しくお願い致します。スペースに空きが多い現在なので、ショップにも、もっと多くのコレクションを展示して、皆様にご覧頂けるよう、何か工夫してみたいとも企んでおります。
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このボードは、おそらく1970年製。オーストラリアのJohn Arnold Surfboards, Wayne Lymch シェイプ、International Involvment モデルです。転換期のビデオ「Evolution』のウェイン・リンチのライディング、昔、何度見たことか。彼のジュニアの頃のライディング、めちゃくちゃカッコ良かったですですよね。その後も勿論凄いのですが、あのビデオの印象が特に強く記憶に残っております。(ニューエボリューション、最初のオリジナル・サーフボードはこのビデオでウェインリンチが乗っていたボードをオマージュした物なんですが、当時はまだ情報が少なく、ナローで難しいボードになってしまいましたが。。。)
1970年にすでにこのアウトライン&この長さのボードをデザインしシェイプしたウェイン・リンチ、ライディング同様にサーフボード・デザインにおいても天才ですね。もう何年も前のことですが、カリフォルニアのあるハル系のシェイパーが我が家に滞在した際、「このボード、しかも5’10”こそ、まさにアンドレイニがスタビーのモデルにした一本なんだ。」と、かなり衝撃を受けていたのが懐かしいです。その言葉どおり、現在のボードはテールのサイズなどはアップデートされているにせよ、40年も前のショートレングスのボードが現代のスタビー系のアウトラインと大きく違わないなんて、引っ張り出して撮影しながら改めて驚いてしまいました。
このデカールもなんとも言えませんね。文字から全体の雰囲気まで、2000年代にあるブランドで影響を受けたデザインがあったような気がするのは自分だけでしょうか。下には Made in Australia のデカールとウェイン・リンチのサインが見られます。
フィンはモールド製のプラスチック系。ボックスとセットでとても珍しい仕様ですが、現行のFins Unlimited社が開発した現行のフィンボックスが1970年代に主流になっていくまでの間、各社様々なリムーバブル・フィンボックスを開発していたようです。
こちらは、ボックスフィンがを固定位置も幅広く、凹凸を合わせてフィンを入れた後後ろに引くと固定される仕様になっています。テールエンドのピンラインのデザインが良いですね。このタイプも数社から販売されていたようです。
2005年に手に入れ、ダメージを直してそのうち乗ってみようと思っていたのですが、色々なボードとの出会いがあったりしている中で、気が付けばあっという間に今に至るという感じです。改めてこうしてみていると、ウォータータイトにしてから、当時のことを思いつつ乗り味を楽しんできたくなってきました。その際は、「Evolution」や「Sea of Joy」を見て、若きウェインリンチのライディングをオマージュして乗りたいですね。
Love Vintage Surfboards!