Photo 1) 赤岳天望荘前にて横には小さな富士山も。そして快晴の上、珍しく風の穏やかな赤岳山頂(2899m)。
1月19日、8:53。ペースよく到着した赤岳天望荘でアイゼンを外し休憩させていただきます。汗をかいた後は最高のコーラ(普段は飲みません)をいただこうとしていると、後ろからハイペースで登ってきたパーティーも到着。長野県警山岳隊の皆さんなら早いわけですね。「ご苦労様です。」 とその時SMさんが驚いた顔。なんと我らがガイドAYさんが目の前に。なんとこんなピンポイントでバッタリ!県警のご依頼でこの日の活動のヘルプに来ているそう。なんだか一瞬3人で盛り上がってしまいました。
実は県警山岳警備隊の皆さんは、先週遭難した方のご遺体の収容にいらしているそう。亡くなられた方のご冥福をお祈りいたします。自分たちはいつも以上にしっかりと気を引き締め、冬靴にアイゼンをしっかりと装着し、9:17、山頂に向け再出発です。
Photo 2) ここから山頂まではコースタイムで30分。もうあとひと頑張りの急登です。分岐の標識から道を示す鎖まで、昨日の凍てつく風雪で美しいエビの尻尾が出来ていますね。右を見れば遠くに綺麗に見える北アルプスの山並み。今日は新たに取り入れた昇り方が正しかったようで、山頂までとても快適に登れております。気温はマイナスですが、普段に比べかなり暖かな感じなので、一枚薄着にして入るものの、汗はヘルメットから滴り落ちています。
Photo 3) いよいよ赤岳山頂(北峰にある赤岳頂上山荘(冬季閉鎖)が間近に見えてきました。
振り返れば下には展望荘、その先には硫黄岳横岳。SMさんも気持ちよさそうに登ってます。
Photo 4) 9:53。標高2899m。赤岳山頂に到着です。まずは北峰を踏み、そして赤岳神社の奥宮がある南峰へと進みます。赤岳神社は右の四方に御柱が建てられた方ですので、お間違いなく。暖かな日差しと珍しく穏やかな中、無事の登山をお祈りし、ちょっとゆっくり休憩タイム。
Photo 5) 栄養と水分を補給し、景色を楽しんだら、9:17、下山開始です。ここからしばらくの岩場が文三郎尾根の一番楽しい所。岩場では、岩に、氷に、そして雪にアイゼンやピッケルをしっかり噛ませ、3点支持を確実に。
Photo 6,7&8) 最高のロケーションの中、快適な下りは続きます。丁寧に進むSMさん。そして阿弥陀岳。降るにつれ暑くなってきました。。。汗
Photo 9) 今年は雪が少なく、階段が出ているので、アイゼンの爪を引っ掛けないように。
11:20。行者小屋まで無事、辿り着きました。ここで汗で濡れたハードシェルや保温着を干し、日向ぼっこで大休止。ポットのお湯で作ったフリーズドライの無添加トムヤムクンが辛くて美味かった〜。
Photo 10) 30分以上の大休止後、アイゼンとピッケルをチェーンスパイクとストックに変え、登山口までいざ出発。最後は足の小指がしんどそうなSMさん。自分はいつもよりしっかりと膝をけやしているので、膝の問題は起こらずでしたが、途中から少し気になっていた左足の親指が、どうやら浮いてしまっている様子。
14:26。赤岳山荘に到着。ここでお母さん手作りの野沢菜をお土産に購入し、一息入れると、美濃土口まで下ります。
15:19。下山。八ヶ岳山荘でお風呂をいただき、J&Nでビールで乾杯。そして美味しいパスタをいただき八ヶ岳を後にしました。
今回の参考では、まず初日の判断が良かったでしょう。登山では計画を中止したり、撤退するのが一番勇気がいること。そして、今回試してみた昇り方。歩幅やペースを調整した結果、大きな筋肉のみを効率よく使えるので、息も上がらず、疲れ知らずでした。それとしんどい時ほど、口角をあげ楽しむことも大事ですね。膝もキネシオテープをいつも以上に厳重にしてからバウワーファウンドのサポーターをしたのが良かったようです。
結果として、普段のトレーニングとの相乗効果から、コアの強化に非常に役立っており、サーフィンのクロストレーニングにも絶大な効果があると思います。
数日前、90年代のランスカーソン9’10”、しかもレストアした重いボードでサーフィンをしたのですが、久しぶりのいわゆるクラッシックなロングボードでしたが、なんだか重さを感じず、ドロップニーターンもクロスステップもチーターファイブも決まって、夕暮れのひと時に気持ちよく楽しむことができサプライズ。これもクロストレーニングの効果でしょうか。
最後に。この日お一人ソロの方がチェーンアイゼンとストックで赤岳山頂を目指しておりました。採算山小屋の方がアイゼンピッケルの装備でといってくれております。自分のように途中でシリコンが切れてチェーンが外れたらどうするのでしょうか。どうかみなさん万全な装備と技術で雪山登山を楽しんでください。