山行日記もこのままでは溜まる一方なので、今週の山の日記を先に書かせて頂きます。
本来、7日(木)&8日(金)で予定していたのですが、宿泊予定の七丈小屋が冬山の準備でのヘリの荷上げを7日に予定していたため宿泊休業となり、前倒しで6日&7日で行って参りました。
初日は始発のあずさで山友SY君と合流し小淵沢へ。そしてマウンテンタクシーを利用し登山口の尾白川渓谷駐車場へ。9:30に行動開始。竹宇駒ヶ岳神社で安全登山のお参りをし、吊り橋を渡って登り始めます。今回は行動中のポジションは足のつき方を改良しより負担の少ない登り方をするはずが、前半重心の取り方をミスって大分しんどく時間も予定を40分ほどオーバーペースに。 途中それに気づき修正後、4合目にある刀利天狗から一気にペースを上げると休みもなしで七号目手前にある七丈小屋まで、トラバースは勢いをつけ、ハシゴや鎖、岩を掴んで登るクライミング要素のある箇所を楽しみながら一気に進みました。結果初日は登り1827m、下り241mを前半は食事休憩などをしっかりとりつつ5時間33分でしたので、トータルでは良いペースになったようです。
小屋で着替えると早速ビールで乾杯。他の宿泊者ソロのお二人がとても良い方々で、夕食を交えつつ消灯まで楽しい時間を過ごすことができました。
翌日は3:30起床。5:00予定通り暗闇をヘッドライトで行動開始。思う以上に強い風に途中ハードシェルやダウンベストを着込んで進みます。しかも前日朝に初冠雪しており、小屋から上はうっすら雪もついている中、シェーンスパイク等なしです。
八合目の御来迎場の手前で吹き曝しになると、突風では大風姿勢をとるほどなので、おそらく突風は風速20Mほどあった印象。おそらく山頂へ向かうのは不可能だと判断しましたが、無理はぜずとも八合目まではせめてSY君を連れて行き、日の出の瞬間、山頂方面の展望などを見せてあげたい。状態が煽られないよう重心を低くし風上に体を胸ながら、何とか5:58にご来迎場に到着。
アクティブインサレーションも着込み完全装備で本でを待つたった8分ほどの時間が、恐ろしく長く感じました。ハイドレーションの水も凍るほどですので、気温はもちろんマイナス、さらに強風から体感温度はマイナス20度ほどだったと思われます。ただし待った甲斐もあり雲海と日の出の美しさはひときわで、その後徐々に赤く焼ける山頂方面の山がたまりません。ただしじっとしているのは危険な状態で、風も弱くなる気配がないため、6:18、ここで撤退。
薄らとはいえ凍った雪道なので、登り以上に慎重に安全なポイントを探して足を置きつつ小山で降ります。途中他の二人に会ったので状況を説明しましたが、結果全員撤退。小屋でデポした荷物をザックに詰め込み、長い下りを下山します。途中他のお二方と眺めを楽しんだりしつつ、それぞれのペースで下り、自分たちは 12:25、無事尾白に到着しました。
その後は温泉で汗わ流し疲れを癒し、そしてビールと地酒で無事の下山を乾杯しました。
自分は今回で7回目の黒戸尾根でしたが、実は初めて山頂を踏めませんでした。ですが、それでもGPSでの獲得標高差は2690m、距離20.8kmと満足感のある山行になりました。下山のポジションと足の使い方も良かったようで、筋肉痛も今までで一番ミニマムな感じです。山でご一緒できたお二方、ご一緒できたSY君に感謝です。
Keep Climbing!