9/23/2017

Japan Alps Day3-1 *Dai- Kiretto***

山行日記3日目です。
時間つぶしにでもお付き合いください。


 槍穂高縦走3日目。今日は南岳小屋を出発し難所の一つでもある大キレットを超えて北穂高だけで一休みした後、もう一つの難コース涸沢岳に登り穂高山荘まで進みます。コースタイムは6時間とさほど長いものではありませんが、緊張感を保って行動しないと滑落の危険がある箇所ばかり。そして今日は昨晩一緒に行動する約束をしたKN君、KJ君のKKコンビと一緒に進みます。彼らは若き獣医師で人を惹きつける魅力を持った素敵な青年達。本当はもう一人の仲間と卒業祝いの山行になるはずが、論文のため(?!)に参加できなかったそう。KN君のザックについた小さなカッパのぬいぐるみが友人の代わりとして大キレットも越えていきます。


出発前に記念撮影

4時起床。5時朝食。6時には準備を完了しましたが、晴れの予報がまだ霧の中で、外は霧雨。時間に余裕があるため、急がずじっと待機し7時10分前、お世話になった南岳小屋に一礼し出発。


まずは獅子鼻岩の脇から一気に300m近く下ります
霧雨どころかすっかり雨。。。
滑りやすいので緊張感を高めて進みましょう


長谷川ピークを越えて
細いリッジを信州側から飛騨側に乗っ越す瞬間などは、緊張感が高まります

足元の下は遥か彼方
ホールドを握る手に自然に力が入ります

テン泊装備の二人は大きなザックを背負っての行動
本当に仲が良い、爽やかな青年たちです


一旦飛騨側に下るのですが
雨で岩もステップも完全のウェットなので
滑落しないよう緊張感を持ってクライムダウン




一人目の対向者が北穂側から進んできます

振り返って歩いてきた長谷川ピークからのリッジ
雨が上がると徐々に視界が良くなり時折青い空が見えるように

 南岳小屋から獅子鼻岩の脇を通りまずは300mほど一気に下ります。鎖や長い梯子など整備も行き届いておりますので、難しいものではありませんが生憎の雨でかなり滑りやすいので、足元にも普段以上に気を配りながら下って行きましょう。徐々に稜線が痩せてきますが、長谷川ピークまでは滑りやすい以外は割と快適なルート。長谷川ピークからしばらくは切り立ったナイフリッジを進んで行きます。特に飛騨側は思い切って切り立っているので、その落差と荒々しい岩肌にちょっと目眩がする人もいるとか。浮石も多いので手足共に確認しながら掴んだり置いたりして進むのですが、今日はレイングローブなのでホールドを掴んだ後もグローブの中で微妙に手がずれたりで、時折嫌な汗が出たりもしました。ただし、今日は元気なKKコンビと一緒なので、出だしの雨もなんのその。昨年も歩いたコースなので自分が先に立ち、三人で楽しみながら時に浮石を確認し、時に記念写真を撮りながら、1時間ほどでこのコース唯一腰を下ろして休めるA沢のコルまで来ました。天気も良くなり始めたことだし、ここで一旦休憩にしましょう。





A沢のコルからまずは岩壁の登り
ホールドの取りやすいルートを模索中



KJ君の後ろに見えるのがA沢のコル
一気に上がって来ましたね






長谷川ピークからコルまでのリッジラインが歩いて来た道


南岳方面からピーク越えコルまでのコースがはっきり見え始めましたね





飛騨泣き手前のクライムダウン&トラバース


そしてまだ険しい登り

10時40分。ついに北穂高山荘に到着。今朝南岳小屋の大キレットノートにコメントを書いていて気がついたのですが、今日は自分の誕生日。KKコンビにご馳走していただきペプシコーラでお祝いしてもらいました。「ごちそうさま。そしてありがとう。」

続く