第二日目。まだ暗い中3:30起床。そっと荷物を持ち真っ暗な食堂へ移動し、小屋着から行動着へ着替え、ハイドレーションに水を蓄えると簡単な朝食タイム。準備を整え予定より15分早く4:45分お世話になった小屋にお礼をし、朝日の焼ける槍を眺めながら出発です。
左のギザギザは前穂高北尾根なのでその右側が今日のゴール
ちょうど明るくなりヘッドランプなしで歩けるので、まずは昨日登った槍ヶ岳の肩へ5:22到着。ここでサクッとトイレ休憩後、大喰岳、中岳を通過し7:32に南岳通過。南岳小屋から先は一気に難易度が上がる大キレットです。昨晩同宿だった台湾から来ている青年と装備確認の小休止の際も一緒になりました。さあ気を引き締めて出発です。
8:20
最低コル手前から見る長谷川ピークと北穂高岳
そして先を進むケン
最低コル付近から見る手前のピークが長谷川ピーク
そのさきは緊張感のあるナイフリッジの信州側と飛騨川を跨いで進みます
振り返れば
獅子鼻から一気に下るたった今来た道
Hピークからこれから向かう道
飛騨泣きから北穂高への登りも厳し雲あり楽しくもある道です
そして一緒に休憩したケンに撮ってもらいました
先行し振り返るとナイフリッジに後続者の姿
長谷川ピークを先に出発し、ナイフリッジ、飛騨泣きをクリヤーし、さらに北穂高岳への急な登りに取り付きます。割とクライミング寄りな箇所もあったり、ザレたルンゼがあったりしますが、ここまで今までで一番余裕を持って景色やコースを楽しみながら進みました。ただ実は小屋が見えてからの最後の登りこみがこのコースのキツイところだったりするんです。自分もいつになく息を上げながらもゆっくり止まらず一歩一歩足を進め10:35に北穂高小屋に到着。昨日の登りこみと今日の6時間弱の縦走で脚にどっしりと疲労を感じています。明日はさらに難しい道の連続なので持つかどうか少し不安になったりしながらも、カレーライスと冷たいコーラでで燃料チャージ。台湾から来ているケンも遅れて無事到着しました。さて、1時間しっかり体を休めたので、涸沢岳を越え今日の宿穂高山荘まで再出発です。