7/29/2019

2nd Day's Buddy Ken from Taiwan***


 台湾からのソロ登山者、Kai-Jen Tien。英名ではケンだそうなので自分はそう呼ばせてもらいました。ヒュッテ大槍では明日の宿が同じだと話した程度。2日目は南岳へ向かう途中で抜かれ、南岳小屋や長谷川ピークでの休憩では少し一緒になったり、クライミング要素の固い登りでは自分が結構早いようで北穂でのランチは先にしつつも、姿を確認できるまではちょっと心配をしてみたり。自分は停滞コースミスがあり穂高岳山荘に到着したのもさほど違いがなく、受付は別々ながらも結局同室しかも隣の布団。夕食前はテラスまで迫る雪渓と遠くに見える涸沢を眺めながらビールで乾杯。夕食も一緒に頂きながら台湾の登山事情や彼の旅について色々と話すことが出来、様々なことを学ぶことが出来ました。翌朝自分は奥穂高からジャンダルムを超え西穂高岳へ。ケンは奥穂高から吊り尾根を歩き、前穂高経由で重太郎新道から上高地へ別の道を進みます。自分の起床が圧倒的に早いので、サヨナラの挨拶は布団に入る前に済ませました。
 山には孤独を愛する方や自分との相性の悪い方々もたくさんいらっしゃいます。ただし、普段の生活では決して出会う事のできない魅力いっぱいの方々はそれ以上にいらっしゃると思います。こうして、その日その時その山に居たからこそ出会える一期一会も山の魅力だと僕は思います。(台湾に帰国したケンとは今もインスタグラムで連絡を取り合っております)














 午前中に通った大キレットは高度感のある切れ落ちたナイフリッジや飛騨泣きなどの難所があり、その厳しさが有名ですが、自分はこちらの北穂高岳から涸沢岳の道、特に涸沢岳への登りなどもかなり注意が必要な箇所だと思います。

初日の行動時間約9時間30分、距離約23km、累積標高差2881m。
二日目の行動時間9時間51分、距離10km弱、累積標高差は不明。

とまあ結構な時間登ったりおりたりしながら動き回り、登りでは筋肉に疲労をしっかり感じながら、明日まで持って欲しいと願うばかりでした。ここまで時間的にも予定より少し早い感じで動けているので、あともう一日、そして一番ハードなルートを自分を信じて頑張ってみたいと思います。