9/02/2020

Mountain Climbing Day2 *Inago-dake South-wall Left Kante***






 八ヶ岳二日目。朝4時起床。寝床でストレッチをしながら身体を解し、それぞれのペースで準備を進め5時半過ぎ黒百合ヒュッテ出発。中山峠から稲子岳南壁左カンテ取り付きまで1時間ほど苔むした樹林帯を下りそしてトラバース。


こちらが稲子岳。
画像中心より左、縦に2個ある大きな影の右淵を登ります。

通常50mロープで5ピッチのクライミング・ルート。今日はAYさんのリードで自分とSMさんとそれぞれが30mロープを使い登るので、ピッチの回数は当然増えます。その分間近でムーブを見たり、ビレイなどクライミングの経験を履めるので、ありがたいですね。

取り付きからリードで登るAYさん


そして自分達も順番に

 1ピッチ目。出だしのムーブで楽をしない様、ついつい難しい方で考えてしまという凡ミスもありましたが、その後は最高に気持ち良い登り出し。


3ピッチ目。AYさん

同じく3ピッチ目。緊張感のある顔立ちのSMさん
昨日のゲレンデでのクライミングが活かされて良い感じ。

ピッチ数が増えてくるとその分高度感も出てくるので、テンションもアップ!



4ピッチ目。ルートを左に取るか。それとも右に取るか


だいぶ高度感出てきましたね。

チムニーもホールドが余るほどではないので、ちょっと考えさせられたりと、なかなか楽しめます。その後はイージーなトラバースセクションや落石の危険大の脆い岩のセクションを登りこみます。



高度感満点&なかなか手強いところがあったり

って、ここで記念撮影。
元高所恐怖症なんですが、すっかり克服、あるいは麻痺。。。笑





この二人の満足げな顔立ちが、今日の楽しさを表していますね。

 最終的に7ピッチ程に分けて登ってきました。昨日のゲレンデもいくつものルートを何本も登れて良かったですが、やはりマルチピッチは達成感もあり、気分爽快です。


最後におまけのピッチを登りコンプリートのAYさん

 最後のピッチはおまけのクラック。岩の右を回れば終了ですが、もったいないのでおまけにもうひとピッチ。約2時間で稲子岳南壁左カンテポンプリートです。朝の上り出しからこの青空だと南面でずっと日向でキツかったと思いますが、前半は程よく雲があり、最後の最後で晴れと天候も完璧でした。天候に左右され中止になることも多いだけに、にこうした日は本当に最高です。

 ここで大休止をしてしばらく景色を楽しみ、ヒュッテへ戻ります。中山峠へのちょっとした急騰で一汗かいたあと食べた、黒百合ヒュッテの野菜カレーが旨かった。そしてデポした荷物をしまい下山。やはり最後の下りで右膝に違和感が出始め、途中濡れた木を手で頼った際に滑って膝を捻り嫌な感じに。。。汗 結局大きな痛みは出ませんでしたが、ストックに頼りつつややペースダウン。いつも確信は下山。修行が足りませんね。唐沢鉱泉で汗を流し早めの特急で帰路につきました。



 自粛もあり月一回の山行も叶わず、山屋としては致命的な状態になりつつあった中、今回は初日西尾根から回り込んで歩けたのがとてもありがたかったです。ここしばらくジムをお休みし、午前中フィットネスブレンダーを日々ガッツリしていたこともあり、体の疲れこそしっかりあるものの筋肉痛にならずに済んだのは小さな収穫ですね。コアと太腿もこの年にして更にいい感じになって参りました。次回の山までさらなる追い込みをしていきたいと思います。そして、今回のクライミングが、極小波の海でサーフィンするよりも時には何倍も良いトレーニングになっていることをSMさんと納得しあった山行でした。「SMさん、AYさん、ありがとうございました。」