一昨年前までは毎月一回のペースで山に入っておりましたが、特にここ数ヶ月は肘の状態が悪かったり、天候が悪かったりで、登山から離れてしまっておりました。またコロナ対策で危険回避のため、ガイド登山をメインにしていたため、ソロでの山行もほとんど無しでした。
今回は梅雨入り前の貴重な晴れ間を有効に使うべく、ソロで山に登って参りました。南アルプス、甲斐駒ケ岳の黒戸尾根は日本三代急登の一つで、標高差2200mある上、距離もしっかり取れる、登りごたえある古い修験道の道です。
6月7日、月曜。早朝に浅草を発ち、新宿から始発のあずさでは蜜を避けた席を確保し、消毒用アルコール片手に除菌の徹底をしつつ出発です。午前9時8分に小淵沢駅に到着。画像は駅から見える甲斐駒ヶ岳。今日は早朝からの登り出しではない事もあり、山頂までではなく7合目の七丈小屋まで登ります。早速タクシーに乗って尾白川渓谷にある駒ヶ岳神社へ。
登山口でもある竹宇駒ヶ岳神社で安全登山を祈願して9:30、いざ出発です。
黙々と登り1時間半ほど経つと、山頂方面が時折見えるのが嬉しいですね。この日は気温が高く、すでにTシャツは汗だくで汗が滴っております。11:10。1時間40分ほどで笹の平分岐まで来ました。ここで一旦休憩し、予定通りビショビショのTシャツから乾いた長袖ジップシャツにチェンジ。濡れたシャツは絞ってから防水のULスタッフザックに入れておけば、滲みたり臭ったりしません。ハイドレーションは背負っておりますが、ここではポットのお湯とおにぎりやナッツで水分と栄養をしっかりチャージし、10分ほどの休憩後再始動。
13:01。出発から3時間30分ほどで、刀利天狗に到着です。標高2049m(登山口が770m)ですので、1300m弱登りました。おそらくここが4合目なので、山頂まではまだ半分も来ておりませんね。ただし今日は、上り出しの時間が遅いので、7合目にある七丈小屋まで。気分がだいぶ楽です。ここでは5分ほどの一服(もちろんタバコではなくお湯やナッツなどです)後、サクッと出発。
ここからは黒戸山を右から巻いて、一旦5合目小屋跡まで下ります。下りが終わると少し開けた5合目小屋跡に辿り着き、視界も開けて画像の様に、山頂方面がはっきりと見えてきます。七丈小屋はちょうど右の山の先でしょうか。ここまで来れば後1時間なので、ここで思い切って20分ほど大休止です。
いつでも崩れてきそうな岩がたくさんあります(木で支えているものも)が、
一昨年前の台風で崩れた右側の梯子などの整備もすっかり済み、
歩きやすくしてくださっています。
険しい登山道の整備をしてくださり、感謝。
修験道の道であることを感じつつ
自分自身を見つめ直し
1日も早いコロナ収束を祈願しても乗ります
今日はいつも以上に汗をかいているので、動いている間、少し息が上がってしまいます。5合目からは鎖や階段などが多く面白い箇所なのですが、今日は結構しんどい。。。急がず、慌てず、一歩一歩丁寧に上り詰め、14:40。登り出して5時間10分、ついに小屋に到着です。汗が尋常でないので、まずは5合目から被ったヘルメットを脱いで、冷たい水で顔と頭を冷やし、喉を潤します。頭にかなり熱がこもっていたので、おそらく少し熱中症気味だったのかもしれません。(ハイドレーション装備なので、行動中も定期的に水分は補給していましたが。。。補給が足らなかったのかもしれませんね)冷たい天然水で頭を冷やしたら、あっという間に呼吸も整い、すっかり気分爽快になりました。
GPSでのデータでは、今日の上昇高度1770m、下降高度189m、距離7.39m、歩数19950歩。まあまあの運動量ですね。
小屋では人数制限、寝室は画像のように徹底した対策をしています。布団と枕はビニールをかぶっているので、消毒しやすいようですが、ダニなどの問題もこの方がかえって安心ですね。ちなみに掛け布団は使えないので3シーズンのシュラフを持参する必要があります。枕にはネックゲーターを付ければ快適になります。ちなみに靴置き場、食事休憩場所、寝床など全て決められた場所を使うように徹底されています。
行動着を干して、小屋着に着替え、ビールタイム。先にお一人、後からお一人到着し、今日の小屋泊は合計3名。乾杯して飲んだビールの旨さは、他では味わうことができません。
17:00の夕食の時間までビールや日本酒をいただきながら、感染対策をとりつつ色々楽しいお話をしていただきました。夕食は、カレー、お蕎麦とコロッケ(肉なしの自分用)カレーはお変わりさせていただきました。食後も先輩方との会話に花が咲き、気がつけば消灯時間の20時まで、あと少し。急いで歯を磨き、トイレに行って(トイレは外にあるんです)、寝床に潜り込みアッという間に夢の中へ。。。