9/17/2025

*End of August/'25 * Yarigatake West Ridge Route #3-6***



*End of August/'25 * Yarigatake West Ridge Route #3***

槍ヶ岳西稜、まずは小槍の取り付きからAガイドがリードで登ります。左上の画像の1ピッチ目はスラブから小さなハングを超える感じでしょうか。とてもスムースに登っていきます。よく見るとガイドの上部にクラックが見えますが、そこが核心部になります。
 下の画像が2ピッチ目。核心部の取り付きまで上ります。
 そして右上は核心の3ピッチ目「くの字のジェードル」に取り憑いているところです。2名で交互にビレイをしつつ、ガイドの動きが少しでも止まるところは、自分たちには難しいムーブが求められるところなので、ガイドが視界に入っている際はよく観察します。とは言っても実際登っていると頭が空っぽになったりしてしまいますが。。。汗

 8月とはいえ3000mクラスの標高と寒波の影響で朝から気温が低く、西面で日陰なこともあり、ベースレイヤー+フリースにウィンドプルーフの薄いジャケットを着ていても少し寒かったです。







*End of August/'25 * Yarigatake West Ridge Route #4***

小槍の下部2ピッチを登りくの字のジェードルの取り付きまで進みます。基本的に難易度は高くありませんが、毎日クライミングをしているわけではないので、久しぶりの岩場の出だしでは緊張感マックスでのスタートです。そして、コースの取り方を間違えると勝手に難しくしてしまったり、結構やばいカエルのポーズ(?!)でフリーズしたりもしましたが、なんとかクリヤーしハング超え。もうお一方のMさんと取り付きや難しそうな箇所は相談したりしつつ、自分たちにとっては難しい箇所もうまくクリヤーし、気持ちよく高度を上げていきます。
 
 確か2ピッチ目あたりからは、浮石が結構あってサイズ的に問題なさそうなホールドもしっかりと確認しないと持てなかったりで、画像では感じられないいやらしさにも苦戦したります。こういった経験も一般登山道の鎖場などで活きてきますね。






*End of August/'25 * Yarigatake West Ridge Route #5***

 核心「くの字のジェードル」を取った4枚。左上の画像では、下から眺めた「くの字」の凹部がよく見えます。
 右下の画像の位置から凹状の部分にあるクラックとその中の突起などをうまく利用してのぼり、後半は2本になるクラック部分も使い登って行きます。
 上から撮った画像2枚は、自分とMさんが核心部に取り付いた時のものだと思われますが、3000m級の高度感や岩場の角度もよくわかる画像ですね。

 エキスパートの方になるとここを冬期にアイゼンとピッケルの装備でドライツーリング的に攻めるそうですが、想像するだけでも恐ろしい。。。汗



*End of August/'25 * Yarigatake West Ridge Route #6***

 くの字のジェードル、核心下部に取り憑いている自分です。良い具合に難しいサイズのクラックで、苦戦しているのがよくわかりますね。。。苦笑 高度感もなかなかのものです。
 声をあげて自分を奮い立たせつつ、難しさを楽しんでおります。テンパると視界が狭くなり使えるはずのホールドが見えなくなったりするので、そんな時は気持ちを落ち着かせて観察する必要がありますね。そして難しく感じる箇所を乗り越えるごとに、経験が積み上がり自分自身の技術も進歩していく手応えを感じることができます。

 こうして登る際はなくてはならないクライミングシューズですが、ガイドが登る際にビレイをしつつムーブを観察する際は、踵を外して足を出さないと、とても痛くなってきます。そして自分が登る際に靴をしっかりと締めると自分の気持ちもキュッと引きしますんです。