12/18/2025

Memories * September/18-20/2025 Yarigatake-Kitaho Part3(9-13))***




Memories * September 18-20 Japan North Alps 9***

 前回からだいぶ間が空いてしまった大キレットですが、その間にだいぶクライミング的なこともさせていただき経験も積んだ為か、こうした岩場になると俄然楽しくなり疲れも吹っ飛んでしまいます。岩場の登りやクライムダウンを楽しめるのは、実はベースとなるホールドの支持や身体の使い方がきちんとできているからこそなんです。大キレットは初のS君も丁寧に難所を進んでいます。岩を落とすような足運びを絶対にせず、岩が剥がれないか確認してから自重をかけるようにして、慌てず常に同じペースで進みましょう。

Memories * September 18-20 Japan North Alps 10***

 左上の画像では、徐々に増えるガスの先に時折北穂高岳の山頂が見え隠れしています。だいぶ近づいてきたことを実感。
 A沢のコルからはさらに楽しいクライミングも交えたような登りこみになります。左下はそんな登りを楽しむS君の勇姿。
 そして右上には飛騨泣と言われる難所の中の難所が自分の先に見えてきました。夏にはここが超えられず救助を要請した海外からの登山者がいたのですが、せめて自力で戻れば良いとも思ってしまいます。まあ個々の判断ですので。。。
 この飛騨泣きもステップが増設され、鎖もしっかりしているので、だいぶ難度は落ちた気がしますが、できるだけ鎖は片手で使い、もう一方は岩を使ってよじ登りたいですね。右下の画像はここをのぼるS君を上から捉えたショット。下方は切れ落ちてます。緊張した良い顔をしてしっかり登っています。





Memories * September 18-20 Japan North Alps 11***
 ザレザレの急斜面、鎖場を登りしばらくトラバースした後、最後に北穂高岳直下の北穂高小屋までの急登はいつきてもなかなか手強いですね。自分はいつものように朝の出だしからこの最後の登りまで、可能な限りペースに差が出ないようにコンプリート。厳しいながらも良いリズムでコヤにたどり着くことができました。6:13にヒュッテ大槍を出発し、13:28に到着したので、7時間15分の行動時間でした。南岳小屋でのタイムロスが20分ほどでしたので、予定通りの到着というところでしょう。S君もわずかに遅れて無事今日の工程をクリヤーです。まずはテラスでビールで乾杯してカップラーメンで空腹を満たしました。ランチメニューはすでに終了していたためですが、山で食べるカップ麺、旨いんです!
 




Memories * September 18-20 Japan North Alps 12***
 9月20日(土曜)。朝、目が覚めると屋根を叩く雨音。それほど強い雨ではないものの、どうやら最終日も雨の山行になりそう。当初の予定では涸沢からはパノラマコースを下る予定でしたが、ガスガスではパノラミックな景色も期待できず、またトラバースの続くウェットコンディションでは危険なルートなので、涸沢からそのまま新谷橋を渡り横尾経由で上高地に下山することに。
 6:02に小屋に一礼し出発。画像は、小屋前で雨の装備を確認する二人と、視界数メートルの誰もいない北穂高岳山頂でお互い記念写真を撮る二人。



Memories * September 18-20 Japan North Alps 13***
 一般登山道の岩場の下りも雨に濡れると滑りやすくなり難しくなる分、思いの外楽しみながら下ることができます。涸沢ヒュッテが見えてきた頃には、すっかり雨は本降りに。唐沢小屋のテラスでサクッと一休みさせていただき、体が冷える前に再出発です。
 このあとも雨の中を黙々と進みますが、いよいよ横尾に着くという頃には雨足が一気に弱まり明るい曇りの天候になってきました。ここからはフラットな林道歩きになるので、要所要所で休憩をとりつつ14:06に上高地の小梨平に到着。ここで日帰り湯に浸かり3日間の疲れを癒してから、ビールで乾杯しつつS君と3日間のお互いの健闘を称え合いました。

1日目)行動時間7時間28分、総上昇量1959m、総下降量830m、距離19.92km
2日目)行動時間7時間15分、総上昇量1810m、総下降量1592m、距離8.52km
3日目)行動時間7時間23分、総上昇量385m、総下降量1954m、距離18.46km
なので、3日間の合計では
 行動時間22時間6分、総上昇量4154m、総合下降量4376m、距離46.9km
しかも初日と最終日は7〜8割方雨でしたので、なかなか体力が奪われる中の記憶に残る山行になりました。これだけの運動力ですので、バランスから全身の筋力、特に脚部、臀部とコアの持久筋には最高のトレーニングになるので、サーフィン時の身体の作り方にとっても最高に良い運動ですね。
Keep Climbing & Keep Surfing!