2011年は悪天候による災害や事故も多く波乱の幕開けという印象も否めないところだろう。正月番組で初笑いや雑学を提供してくれる愉快な番組の印象もことのほか薄くなり、しっかりと自分の足元を見つめ直して出発したいと感じさせる新年となった。
箱根駅伝の往路最終区では、今年も柏原選手の並外れた強さで期待通りの逆転劇を見せてくれた。実はシーズン中不調だったことなど全く感じさせない、辛い箱根の山を上る力強い走りから勇気をもらった。前評判どおりの優勝を果たしたW、あとわずかの差で三連覇を逃したT、確実に目標とした3位を勝ち取ったK、また4チームがゴールになだれ込みたった3秒の差で最後のJがシード権を逃したりとたくさんのドラマを参加各チームから見ることができた。出場各チームの出場選手はもちろん、サポートに回る仲間や監督とのチームワークに、仲間の大切さを再確認させられた「第87回東京箱根間往復大学駅伝競走」だった。
相変わらず景気回復の兆しが見受けられない2011年、努力と忍耐力の積み重ねから得られる力強さや判断力を培い、家族、知人、友人、関係各位、スタッフ、そしてサポートしてくださる皆様の大切さをもう一度熟考し、自分の足元をじっくりと見つめながらこの年を一歩一歩大切に歩んでいきたいと思う。