1/16/2015

*A Matser Craftman***

むき出しのコンセント差し込み口。その脇にはブランクの散りが積もったレトロなレディオ。ノイジーでモノラルなサウンドが似合うのは、このシェイプルームのオーナーが40年以上のシェイピング・キャリアの持ち主だからこそ。







数え切れいないテンプレートも、長い歳月をかけて積み上げられた歴史を物語る。

今は隣人でもあるスキップ・フライから受け継がれたテンプレートも、間違いなくそこにある。
木製のキャリパー、ロッカー・ゲージなどみんな知人や友人が作ってくれた手作り品だそうだ。常に良いボードを削ることに精進し、最高のサーフボードをみんなに提供してきたことを、こういったアイテムからも知ることができる気がする。








プレイナーを使うときの独特なベイビー・ステップで、そして美しいカーブを作ることにフォーカスしたシェイプで刻まれた足跡。






最近では、ダクトを使いスキルから飛び散るフォームダストを吸い上げるシステムを使うシェイパーが多い中、彼のスキルはシンプルなままだ。




シェイプ歴は40年を優に超える。本数だって1万本を数えてから一体どれほどの月日が経過したのだろう。オルタナティブなシェイプはもちろん、クラッシックなログからビッグウェイブ・ガンまで、そして地元では未だスラスターの人気も高い、まさにマルチなタレントを持つマスター・シェイパー。今も日々シェイプを続けるサンディエゴの匠。彼の名は、ボブ・ミツベン。