9/13/2016

Yatsugatake Mountains?!

 10月の山行は、いよいよ憧れの難コース、西穂高岳から奥穂高岳縦走。のはずが、
強風で午後から見合わせていた新穂高ロープウェイは無念にも運休が確定。

時間的に歩いて西穂山荘へ向かうのは不可能。装備と日程から北アルプスで代替えのバリエーションなどは見当たらず。一旦解散。そして急遽転進。決まったコースは、なんと八ヶ岳。阿弥陀岳南陵(バリエーション)から赤岳、権現岳、そして西岳を縦走することに。初日は移動で終わりました。ただし小屋に唯一いらしたお二人と夕食から熱いトークセッション。思いがけず深〜い夜になりました。しかも実は有名なカメラマンの方と可愛らしいモデルさんでした。素敵な一期一会になりました。
翌日は4時15分起床。5時半小屋発。そして登山口6時3分出発です。

樹林帯から割と早く稜線に出られるのが阿弥陀岳南陵の良いところ。
ただし、大きく回り込むのでここから先がまだ長い。

2時間少々で先の稜線がはっきり見えてきます。
写真右下側からの稜線がコース

雲の上に出ると雲海の向こうに北アルプス。
右に槍、真ん中の大きな凹みが大キレット、そして左は穂高連峰。
先月歩いた道。


阿弥陀岳もくっきり。

そして次に目指す赤岳。


今日のメインはP3のルンゼ。
前半はプチ・ウォーターフォールでウェット。
画像は後半。

そして山頂直下。

10:37。阿弥陀岳(2805m)山頂。
展望最高。


一旦高度を下げ赤岳へ登り返します。
赤岳山頂付近は何度行っても楽しい岩場。
同行の方のペースもあり時間的に権現岳小屋ではなくキレット小屋に宿泊先を変更。


赤岳(2899m)登頂後はキレットを一気に下ります。
ここからはリッジの向こう側を。
その後は浮き石だらけのガレたルンゼを。

400m。大分下りましたね。

14:30頃キレット小屋到着。
小さいけど綺麗で良い小屋です。

本日の行動時間8時間23分
累積上昇高度1653m
累積下降高度842m
歩行距離約10km

 
 小屋では上田ガイド、同行させていただいたMKさんと色々と面白いお話や、為になるアドバイスをいただきながら食事を楽しみ20時に電源が切れると同時に寝床へ。
 最終日は朝4時起床、5時朝食、5時半出発。

綺麗な景色と空気で心洗われます。

1時間半ほど歩き権現岳少し手前。
振り返れば来た道がくっきり。

ちょうど左真ん中の稜線から左のピークが南陵から阿弥陀岳の道。一旦下り右の赤岳へ。一気に下った写真真ん中あたりがキレット小屋。そして今朝からのアップ&ダウン。

権現岳と富士山。

上の画像の突起部分に立つガイド。

この日の展望は本当に素晴らしいのひとこと。金峰山方面、富士山、南アルプス、中央アルプス、北アルプスととにかく360度最高の眺めでした。ここから青年小屋を経て西岳に登り、登山口までは長い下り道。膝に痛みが出ないよう一歩一歩内側広筋にそして指に意識をしながら丁寧に歩くことで、膝が熱くなるものの痛みが出ることはなく無事下山。

最終日の行動時間6時間半程
累積上昇高度572m
累積下降高度1352m
歩行距離8、3km

ご同行していただいたMKさん、そして上田ガイドに心より感謝いたします。


 ここからはサーフショップで山日記の意味についてちょっと触れてみたいと思います。ご興味のない方はスルーで。

 まず第一に、山を満喫していることを伝えたいのははずせない事実です。そして、スポーツの基本でもある体幹など軸となる部分(上体の安定)や脚の正しい使い方(ボードへの力の伝達やターン・コントロール)などは、サーフィン自体を繰り返す中では修正するのが自分にはとても難しい。自分は肩の故障後、ジムでセラバンド、ポールやボールを使った地味な体幹中心のトレーニングを4年ほど続ける中で、骨盤の角度と体幹の安定をトレッドクライマーで行いつつその延長としてハイキングをするようになりました。一歩一歩考えながら山を歩くことができれば、上記のような軸と脚の正しい使い方を取得するには最高のトレーニングだと考えています。そして今ではより高度なアルパインクライミングに向かいつつ山を思いっきり楽しみそれ自体をトレーニングとしております。結果として、サーフィンでのターンの精度が自分なりですが驚くほど向上し、不意のワイプアウトもない上体の安定が得られていると思います。
 また、長い樹林帯を黙々と登り続けることはもちろん、山を知らない方々には理解不能な超高感度の中でリッジを歩いたり、垂直に近い岩壁を登ることは一歩間違えれば死とさえ直面するものであり、精神的に自分の限界を超えるためのトレーニングにもつながり、結果海の中でも様々な面で役立っていることを実感しております。
 プロサーファーが柔術やボクシングをトレーニングに取り入れたりするように、様々なアスリートがトレーニングの一環としてほかのスポーツをうまく取り入れている今、100%サーフィン漬けになることなく視野を広く持つことも、考え方によってはサーフィン上達の近道にもなり得るのではないかと思います。(もちろん100%サーフィンは理想ですが。)同様に仕事や家庭の事情で海に行く回数が減ってしまっている方々であっても、身近な運動やスポーツでトレーニングしたり、好きなサーファーのDVDを見ながらイメージトレーニングするだけでも、サーフィンの感覚が鈍るのを抑えながら波への対応力を鍛えたりできると思います。
 というわけで今後も退屈な山日記にお付き合いいただきながら、気分転換をしたり、何かのヒントにしていただければと思います。