1/28/2017

Amidadake North Ridge Route at Yatsugatake Mountains***

 昨年11月&12月は予定が合わず月一回の山行はお預けに。2017年に入りそれを挽回すべく新年4&5日に八ヶ岳の赤岳のノーマルルートにソロでチャレンジ。どうやら小屋で熱が出たという方にインフルエンザを移されてしまったこともあり、身体が鉛のように重く、また稜線では強風が吹き荒れていたため、山頂まで30分強のところで撤退。。。その翌々日には発熱しタミフルのお世話に。。。

 そして25&26日連休をいただき1月2度目の山行に行って参りました。今回はいつもお世話になっている山岳ガイド上田氏と阿弥陀岳北陵に。バリエーションルートのため限定2名。今回は朝ジム仲間のOさんとご一緒させていただきました。


行者小屋から望む阿弥陀岳

 初日は美濃戸から2時間弱登り今日の宿赤岳鉱泉まで。お昼に到着しランチ後はアイゼン&ピッケル・ワークの確認。その後はアイスキャンディーでアイスクライミング体験。
昨年に続き2回目ですが週2回通っているボルダリングとは勝手が違い、特に通常のアイゼンで氷も厚みがないところが多く想像以上に苦戦。。。汗 氷と一体化しているので足の指先はかなり冷たくなってしまいますが、とっても面白いです。


翌朝も快晴。ただし今年一番の冷え込みで小屋の外では朝の気温がマイナス16度。強風が吹き荒れれば山頂での体感温度はマイナス30度クラス?!思いっきり厚着をして出発。
予想に反してありがたいことに無風。むしろ暑いくらいな中、岩陵帯の手前ジャンクションピークまで上がってきました。下には赤岳鉱泉から40分ほどきた所にある行者小屋が見えます。最後の急登箇所は自分好みですが、その手前までの登りは結構しんどかった。が、ここからはテンションも上がり疲れが吹っ飛びます。

最初の岩陵は氷もなくドライ。ピッケルは背中に刺してアイゼンと手で登ります。楽しいいですが、ロープ確保がないとミスればどこまでも落ちていきます。


トラバースしてからの登り。
下を見ればいつでもスリル満点。



2番目の岩陵。楽しさマックスですが油断せずアイゼンとピッケルをしっかりと効かせて2点、3点支持で登ります。

今日はビレイ中もこんな景色を堪能できて最高。



ナイフリッジを通過して山頂へ。岩陵がもう何ピッチかあると良いなどと贅沢を言いたくなるほど穏やかな天候は、冬の八ヶ岳では奇跡に近いはず。こんな快適な山行は二度とないかもしれません。

山頂では阿弥陀様も日向ぼっこ

今回のメンバーで記念撮影


通常は強風で記念撮影だけ済まし即下山ということが多い冬の八ヶ岳ですが、今日は景色を堪能しながらのんびりとした時間を過ごします。行動食を頬張り暖かな飲み物で喉の渇きを癒し、下りの元気を注入中。


下りは中岳沢一気に下りあっという間に行者小屋。ただしこの沢は状況次第で雪崩の危険があるため、ガイドなどエキスパートの的確な判断がないと下れません。


途中立ち寄った中山展望台から今日の道のりを再度見上げます。


赤岳鉱泉からの下りでもこんな絶景。
このタイミングで飛行機そこ飛ぶか〜的なショット。

行者小屋から下は毎回アイゼンなしでの行動。今回は雪の状態がとてもよく、膝への負担も少ないので鉱泉から1時間で美濃戸まで降りてしまいました。上田さん、Oさんありがとうございました。今回は天候、雪の状態、メンバー全てに恵まれ本当に最高の山行でした。次回への課題もいくつも見つかり、トレーニングに取り入れるべきメニューも見つかりました。体幹や脚の強化を図ることで間違いなくサーフィンへの効果も大きく、またそれ以上に精神的な部分でのトレーニングとして大きなプラスになっていると実感しております。さて来月は何処へ。