12/12/2017

California Trip *Last Day at the airport***




 最後の晩はボブが手料理をご馳走してくれるそうです。まずはテキーラで乾杯。身も心も心も暖まる一杯。そしてオーダーをご検討中のお客様からのリクエストだったボブのグライダーを拝見。パーソナルで持っている11’0”です。



ボブの削るスキップ・フライの各モデルですが、基本的には譲り受けたテンプレートをそのまま使っているそうです。誰かにだけテンプレートを譲り渡したりせず、知人のシェイパーに頼まれればすぐにテンプレートを移させてくれるスキップさんの懐の深さを実感しました。ただし、レールのシェイプ自体はボブ流にアジャストしてあるので、スキッピーを感じられる中にも扱いやすさが詰まっており、そのカーブの滑らかさからテンプレート自体もチューンしているよに見えるのでしょう。(スキップさん自体もいまだテンプレートを進化させているそうです)もちろんそのままスキップ風にというカスタムもできるそうです。以前もお隣のスキップさんがスキップ風にボブがシェイプしたボードをチェックし、どっちが自分のシェイプか分からないくらい完璧だと笑っていたそうです。ローカルにはたくさんのショートボードも未だハンドシェイプし、彼らがハイクオリティーな波で真価を発揮している事実がある中、こうしたフライスタイルのボードも比類無きクオリティーで削ってしまうボブ、まさに匠という言葉がぴったりのシェイパーだと今回の旅でことさらに感じることができました。



夕食も

手ずくりのハッシュブラウンの朝食も
ボード同様ハイクオリティーです

しかも全ての料理が暖かく食べられるように段取りするところなども
ボブの凄いところです。



 最終日。空港には10時頃に行けば良いので、朝食をいただいた後は一旦工房へ。最後に必要なミーティングや支払いをさせていただき、ボブは今日シェイプするボードにアウトラインだけ描き、リックはフィン作りを少し進めた後、二人に空港まで送ってもらいました。今はすでにチェックインを済ませこのブログを書いています。

 毎年最低2回は繰り返してきたサンディエゴへの旅ですが、今年は予定が合わず残念ながら1回だけになってしまいました。ただし、間隔が空いたお蔭もあり逆にそれぞれのシェイパーの個性や魅力を改めて感じ取ることができたので、このタイミングになって良かったのだと思います。
 サンディエゴには自分の扱うもの以外にもたくさんのブランドが存在しています。中には微妙なものもあるでしょうが、メジャーなブランドはやはりそれぞれに魅力があるのだと思います。そんな中でも自分の扱うブランドは全て嘘偽り無く本当の意味で魅力の詰まったブランドだと思います。自分はあえてこれは凄いと取り上げて書いたり致しません。それは自分の扱うブランドの全てのボードがそれぞれの個性の中で最高のボードだと自信を持って言うことが出来るからです。2018年に向け各ブランドそれぞれに新しいプロジェクトが程度の差はあってもしっかり進められるように打ち合わせをしてくることができました。これからもブログやウェブサイトのチェックよろしくお願い致します。