初日よりサイズダウンしたものの、ミドルピークの波は小ぶりながらもクリーンなので、期待以上。久しぶりの祝日サーフィンでしたが、人も多くなくまた久しぶりの面子もあり、海では初の方もありで、とても楽しくのんびりサーフィンでしました。
Weber '66 9'6" Performer
&
McCallum '18 7'0" Twin Egg
まずは66年製のウェーバー・パフォーマー。レストアされた良いコンディションのボードです。ウェイトも増え重量級、また大きなハチェットフィンのいざという時の難しさも、当時を感じるには必要ですね。(次回はこのボードについてきた小さくリファインされたものを使い違いを楽しんでみます。)パドル時はひとかき目にパワーが必要ですが、ゆとりのテイクオフから重くて気持ち良いターンが楽しめ、ノーズも安定感があるボードです。ただし、自分としては強めのノーズロッカーが好みではありません。テイクオフ時にはレイト気味になっても助けてくれることがありますが、ノーズライディング時には邪魔になってしまいます。この板で特に楽しく感じるのは大きく引っかかるハチェットフィンでのターンやトリム。バックサイドのボトムターンなどで膝を思いっきり落としたドロップニーターンをするとこの重い板が一気に舵を取り向きを変えてくれます。全体に幅があるので、ステップバック時も地面を歩いているよう。ただし調子にのるとカットバック時などボードに振り回されてしまいます。このボードには半世紀以上の歴史があります。モデルの作られた背景、作られた時代、シェイプされたところから一つ一つの傷痕が増えてきた過程、そういった事を想像しながら乗り味を楽しむと、ビンテージの本当の楽しさが味わえると思います。
ビンテージの良さはその傷跡やこうしたシミ痕が歴史を感じさせてくれること。
パネルで隠しすぎたり、無駄に色づけして直したものは自分には全く興味が湧きません。
ビンテージなんですから「アバンギャルドではなくトラディショナル」
そして「本来の姿こそ本物の美」なのではないでしょうか
テールのリペアー痕やシミ痕がまさに「味わい」ですね
フィンはオリジナルの取り外し式
(フィンはリプロダクト物)
歴史を感じさせてくれる黒い傷跡こそ自然の作り出すアートのひとつ
スクラッチもいい感じですね
古い傷は最初のオーナーがパーリングした傷かも
新し目はプレオーナーかな
なんて思い浮かべたり
ビンテージボードのコレクションは、サーフボードの急激な変化に興味を持ち、それぞれの時代のボードの特性などを乗ったりして感じてみたかったから。時代時代に最先端だったボードは、現代では理解できない難しいものばかりですが、歴史を考えながらその特性を理解し楽しむことで、結果現代のボードがどれだけ進化し乗りやすくなっているかが理解できます。一つの時代に特化しフォーカスすることは、自分には全く理解できません。スタンダートと呼ばれたものやピッグ系のボードの歴史とスタイルに魅せられた時代もあります。そこから時代の変化に合わせ60年台中頃までのシグネチャー系、つまりクラッシック・ロングボードの黄金時代の研ぎ澄まされたノーズライダーやステップデッキなどもだいぶ乗ってきました。一番最初に興味を持った転換期には面白いボードや失敗作が盛りだくさん。愉快でワクワクさせてくれた時代です。70年代のシングルフィン もいろいろ試したりしました。ロペスの髪型までは真似できませんでしたが。。。80sのMRツインやサイモン・アンダーソン系のスラスターまで時代の変化を楽しみながら、当時のビデをでスタイルを学び自分なりではありますが、乗って試してきたものです。最近ではコレクションになってしまい、あまり乗っていないものが多くなっておりますが、過去にしっかり乗って楽しんできたので、これぞれの個性は理解しているつもりです。皆さんもそれぞれのスタイルでサーフィンと触れ合っていってください。Keep on Surfin'!
重いボードの後にライトウェイトのマッカラム。いつもはアジャストがすぐ効くのですが、ソフトな波ではあまりのギャップに最初の一本は撃沈。。。笑 2、3本目にはリセット完了し、小ぶりな波ながらもスピードと軽快なターンを満喫。小さめで力のない波なので、7フィートのノーズを抑えボードを走らせなければならないため、ダウンザラインで駆け抜けた後のターンではステップバックし切れず、歯切れの悪いターンも多かったので、そこは次回への課題ですね。マッカラムのツイン・エッグ。面白いですよ。11月のカスタムオーダー、月末まで後わずかに枠がありますので、ご興味ある方は是非。
夜は凍える中、厚着をして海友宅でBBQ
急なお誘いだったので、自分もバーナーでおでんを温めたり
ジャック・ダニエルのお湯割で温まりました