8/02/2020

One of a kind *Larry Crow***

 Surfboards by Larry Crow

 過去にビスラからリリースされたマッカラムのスタート・トゥー・フィニッシュのVimeoでも取り上げられているレジェンダリー・ピンライン・アーティスト、ラリー・クロー。

 60年代ショートボード革命を迎える前からG&Sで働き始め、マイクヒンソンらと共に時代の変化を実際に体験してきたサーファーであり、サーフィンの変化を実際に体験しながら、その時々のサーフボードをクラフトしてきた貴重なレジェンダリー・パーソンの一人。バイオリンなど管楽器のメインテナンスもしてきた繊細な感覚の持ち主で、今ではレジンワークの腕利き職人としてサーフ・インダストリーのメッカ サンディエゴで弾くてあまたとなっている。

 そんなラリー・クロー、実はアンダーグラウンドで、すでに40年近くサーフボードをクラフトし続けているシェイパーでもある。自分のスタイルに合うボードデザインに特化し、独自のデザインで自分用や友人用などごく少ない本数をハンドクラフトし続けてきた。

 ラリーは縦に激しく動き回るアグレッシブなサーフィンを好まず、「リラックスしたクローズスタンスでボードのどこに立っていても、波のフェイスを優雅にアップアンドダウンして駆け抜ける。」という自分のスタイルのためのボードをデザインした。実は多くのサーファーが求めるスタイルではないだろうか。





こちら
先日乗った7’2”ラウンドノーズ に続き
自分がテストする予定の6’4”ポイントノーズ
長い歳月をかけて完成したデザインは
さすが綺麗なアウトライン

こちらの短めのポイントはボリュームのあるシェイプで
小さめの波から楽しめそう

ノーズ先端の上半分はビーク
下半分はボートの様に水をかき分けるデザイン



そしてボードボトムのノーズよりからエッジを持ち
エッジの中にはシングルコンケーブ

ミドル

そしてエールよりはエッジと
スムースなターンを約束してくれるダブルバレル・ヴィー


 この独特なデザインのエッグをラリーから手に入れた若き日のジェフ・マッカラムはその乗り味にストークし、自由なボードデザインの可能性に魅せられることで、今のマッカラム独自のスタイルを築き上げるベースとなるヒントを得ている。

 今にして思えば、ラリーはもしかするとグリノーのエッジボードを目にしているのではないかとさえ錯覚してしまう。なぜかと言えば、エッジボードのエッジの外にある本来ハルテイストの部分を取り除けば自ずとラリークローのデザインになってしまうからだ。つまりは、細身のアウトラインに入るフルエッジはスピードとターンのキレを良くし、さらにコンケーブが全体に入ることで、ボードのコントロール性能を向上させてくれる。らりーが独自に考えた、ボードの何処にいてもリラックススタイルで波のフェイスをトリムするデザイン。イメージ通りの動きができることは間違いないが、このテールデザインは結果としてシングルフィン ながらも縦目のマニューバー自体も視野クスしてくれている。


 

 自分のテストした2本。そして先日のった7’2”はいずれもとても楽しいサーフィンをさせてくれます。そしてまだ数少ないユーザー様からもかなりの高評価。非常に数少なく、唯一無二なデザインのラリー・クロー。何十年も熟成してきたこのボードデザインにご興味ある方は是非乗って見てください。

 実は下の2本はすでに数ヶ月前に入荷しておりますが、なんだかもったいなくでまだご紹介していませんでした。。。苦笑