2/26/2024

from my last San Diego Trip * Bob's shaping, Mini Glider***


 昨年12月のサンディエゴトリップから、本日はミツベン・サーフボーズのボブ・ミツベンのシェイプをご紹介させて頂きます。
 ボブといえば、地元サンディエゴでローカルからの支持も高いシェイパーで、ショートボードからビッグウェイブ・ガンまであらゆるタイプのサーフボードをとてもユーザーフレンドリーな仕上がりにしてしまう、まさに匠と呼べる熟練のシェイパーです。たくさんのシェイパーのシェイプを見てきた自分の印象としては、とにかく丁寧でいて確認も多く、より繊細で綺麗なカーブの重なりでサーフボードを削り出すのが特徴でしょう。


 Photo 1) この時はカスタムオーダー分のミニ・グライダーをシェイプしてくれました。まずはブランクスにテンプレートを合わせアウトラインを描きます。テンプレートは前半と後半を組み合わせるものなので、たとえスキップさんから譲り受けたものだとしても、ボブは彼独自にアレンジしたカーブを描き出しています。
 そしてアウトラインに沿ってソーで余分な部分をカットしていきます。ノコギリの使い方が日本と違うのも面白いですね。手慣れたものであっという間にカットしてしまいます。

 Photo 2) マーキングしつつ、ロッカーを確認したり、事前の段取りもしっかり。プレイナーにはバキュームホースを新設。ベビーステップを刻みつつ丁寧にプレーナーを動かし始めます。
 

 Photo 3) 角度を確認しつつ両エンドにマーキングをし、削る厚みを確認。さまざまな工具を屈指し綺麗な水の流れが生まれるボトムが徐々に出来上がってきましたね。




 Photo 4) 細部の歪みを綺麗に整えつつ、ボトムのコントゥアーが生み出されます。

 Photo 5) 次はデッキ・サイド。丁寧なプレーナー捌きで、デッキの形ができていきます。

 Photo 6) デッキも綺麗に仕上がってきたところで、デッキとレールを繋ぎ合わせていくボブ。

 Photo 7) デッキの次は、ボトムの仕上げです。まだ完成していませんが、もうその美しさが感じ取れますね。


 Photo 8&9) デッキ、そしてボトム。どこをとっても綺麗なカーブの組み合わせで、美しいサーフボードが出来上がりました。

 一本のブランクすから、こんな綺麗なボードを削り出すボブ。一見同じに見えるサーフボードですが、長きに渡り、ハンドシェイプにこだわり積み重ねてきたシェイピング・スキルを持つ、まさに匠と呼べるボブ・ミツベンのサーフボード。その滑らかで扱いやすい、ボブの言う「ユーザーフレンドリー」な乗り味は、他には出せない魅力ですね。

 今週末にはカスタムオーダーの一部、そしてこの旅で作ってもらった新モデルなどが少しだけ入荷予定です。ミツベンでは随時カスタムオーダーを受付中です。ご興味のある方は、ご相談ください。