どちらも真ん丸のコンベックスエントリーからテールエンドではかなりのヴィー。レールについては、クラウスはあまり激し過ぎない様にしてもらったのに対し、ジェフのボードは超ナイフィーなレール。
まずはマッカラム。ゆとりのテイクオフから掘れ上がるボトムでターンすると、もの凄いスピードでカッ飛んで行く。早過ぎてノーズライドなどしている暇がないくらいである。ボトムやトップ、リップなどどれもストレスも無く思う様に動いてくれるのだが、スピードが落ちて来てから動かそうとするとちょっと難しくなる気がする。このボードは明日もフィン位置を前に移動してトライしようと思う。
そしてクラウス・ジョーンズのキーヨ。これは一生大切にしようと思っているレアな一本。幅が広く丸いノーズとコンベックスのエントリーなのでボトムターンの入り方はハルそのまんま。ただし後半のヴィーがテールでのコントロールをさせてくれるので、フレックスの効いたシングルフィンらしいターンが気持ち良いボード。長さが短い分軽快な動きで楽しませていただいた。
どちらもマニアックなシェイプなので万人受けするボードでは無いだろう。ただし、歴史的位置づけを理解し、その上でシェイパー自身が考えて作り出した形状の持つ特性を生かすことが出来れば、スタイリッシュなサーフィンが出来る。そんなボードだと思う。