シェイピング・コンピューターを屈指して作り出される、最先端のショートボード。これもひとつのテクノロジーであり、全く否定のしようがない素晴らしい技術。
プレ・シェイプをする事で、ハンドシェイプの欠点をカバーし、クオリティーを均一化できるのもひとつの技術であり、その後のハンド・クラフト次第で魅力的なボードになり、そのことを知った上で選べるのならば十分選択肢のひとつになりうるだろう。(自分に取ってはの表現です)。
そして、ハンドクラフトには、そこにギュッと詰まった魅力があるのも事実のはず。今日はそんな技術のひとつをご紹介させていただこうと思う。
こちらは新しく取り扱わせていただくブランドの、あるモデルに取り付けるテールブロック製作画像である。
コレクションしているデッドストックのリアル・レッドウッド。たしか床材だったと思うが、表面には経年変化の風合いが見受けられる。
そんな大切なウッドを惜しみなくカットし、ボードに合わせたサイズにしていく。
まずは全面を綺麗なフェイスに整えて、真新しい木材のように。見ているだけで優しい木の香りが漂ってきそうですよね。
それらを実際のシェイプボードに取り付ける形状に性格にカット。
画像の2ピースをV形状に取り付けてテール・ブロックに。
同じ部分から切り出しているので節目もシンメトリーで綺麗ですね。
ボートに付いているテールブロックにも、そこには小さなストーリーがあり、それを知った上で所有できれば、きっとこのクラフトマンの思いや木の美しさが、ボードのオーナー様にしっかりと届くはず。乗って楽しめるボードであることはもちろんですが、海に入れない日であっても、ボードを見て、また思い描いて、あの日の最高の一本を思い出したり、ボード自身の魅力を思い返したりするのも、ときには大切なひとときなのかもしれない。