ミツベン・サーフボーズのボブ・ミツベンとリック・クローは現在、スキップフライとお隣同志の小規模な工場でそれぞれシェイプとフィン作りに専念しています。創業当時はボブとリックの二人でシェイプから仕上げまでを分担し、すべてのボードを作り上げておりました。また、過去にはフリーウェイ沿いに大きな工場を構えグラッシングも行っていたため、様々なブランドのボードをラミネートしていました。工場が大きければメリットも多かった分、デメリットも当然あったはず。例えば、ボブは過去にはミツベン・ブランド以外にも様々なブランドのシェイプをしてきました。自分が知り合った時、彼は是非自分と組んで仕事をしたいと言ってくれました。その際、いろいろなブランド名でシェイプをするのではなく、自分自身のブランド(=ミツベン)のシェイプにフォーカスしたいと言っていたことが、今でも印象に残っております。現在は工場運営に神経を使うことなく、自身のブランドのボードをじっくりとシェイプしております。リックもジェフのアイデアから、ミツベン以外のブランドのウッド・フィンも作っているため日々忙しそうです。渡米毎、彼らの工場を訪れると、ゆったりとしたリズムでそれぞれに必要な作業に集中している、とても良い顔をした二人に会えるのが、自分の楽しみのひとつになっております。次回春にサンディエゴに行く際は、ボブの家とリックの家に一泊づつさせてもらうのが今から楽しみでしょうがありません。
さてこちらの画像は、以前にも紹介させていただいた新しいエッグ。いよいよ3サイズ揃いラミネートに入ります。サンディエゴ・エッグはナローなノーズを持つひとつの完成したデザイン。今回のニュー・エッグはワイドながらも広すぎないノーズと、そこから流れるようにテールへと続くカーブで完成されています。あらゆるサーフボードを熟知したボブが、すべてにおいて自分の意見を最優先にデザインしてくれたもので、サンディエゴ・エッグとしっかりと差別化できる素敵なモデルになっております。そして本日、こちらのエッグのモデル名が決定しました。「New Evolution Egg」の完成をお楽しみに!