8月5日(金)朝3時。午後の予報が良くないため、奥穂高岳山頂で日の出を迎え、お昼までに下山する人が多い朝。3時になると人々が動き始め耳栓の向こうにもほのかな騒めき。自分は5時からの朝食でご飯とお味噌汁をチャージしてから予定通りの出発のため、4時のアラームまでもう一寝入り。
4:30過ぎ。
日の出直前の空。
いぶきを感じる瞬間です。
6:30
奥穂高岳山頂
3190m
日本で3番目に高い山です。
が、とても小さな山頂。
遠く槍から
この旅で縦走してきた山々と険しい道。
西穂高岳方面。
ジャンダルムに立つ人影は途中旅を共にした彼らだろうか。
狭い山頂なので記念撮影をして眺めを楽しんだら次の方々に譲ります。
少し進んでその小ささをパチリ。
これから向かう前穂高岳と吊尾根。
下山時の事故が多いのでここも気を抜かず、
そして膝のダメージを軽減する歩き方を探りながら進みます。
7:00過ぎ。
途中やっと姿を現した岳沢と今日のゴール上高地。
この先紀美子平で一旦ザックをデポし、もう一度前穂高岳に30分弱登ります。
8:20
疲れた足には思うよりもキツくて登りがいもある前穂高岳。
それでも先の登山者20人抜き。
3090m
誰もいない山頂なので足を入れてセルフショット。
途中から膝の負担軽減のためポールを一本取り出し、
重太郎新道を黙々とそして丁寧に下ります。
10:20
岳沢小屋までもう少し。
10:40小屋着。
10分ほど膝を休めましょう。
しかし山で飲むご褒美のコーラは美味い。機能性Tシャツも汗ですでにビショビショですが、上高地まであと1時間半。4日ぶりのお風呂目指してもうひと頑張り。
12時すこし前。
風穴から吹き明日自然の冷風で火照った体を癒します。
12:30
岳沢登山口着。
上高地から歩いてきた稜線の眺め。
最終日、膝の痛みは出なかったものの違和感と熱を持った感覚が強かったため、途中小休止を多めに取り入れ、さらにワンステップワンステップ丁寧に確かめながらの下山でした。行動時間6時間38分(小休止含む)。累積上昇高度485m、累積過高高度1926m、距離7,4km。さてお風呂に入って生ビールをいただきましょう!
今回の山行では4日間では、行動時間23時間46分、累積上昇高度3424m、累積下降高度3389m、距離35,2km。岩の殿堂とも言われる一般登山道では難易度の高い(一部大キレットは日本最難関と言われています)コース。もちろん若者から年配の先輩方まで多くの方が毎日歩いているので特別なところではないですが、残念なことに毎年命を落とす方もいらっしゃる所なので、気を抜かず、常にホールドをしっかりと確保しながら
縦走して参りました。まだまだ修行の足らないちっぽけな人間ですが、今回の山行で少しだけ成長できた気がしております。身も心もピュアな状態で山に挑み、すっかりと浄化して戻りました。山にますます魅せられることで、海の魅力をより強く感じるようになった気がしています。同じように山に行くたびに海に行けばサーフィンの素晴らしさも再度実感でき相乗効果も大きく感じでいます。4日間のお休みをいただきありがとうございました。
P.S. ジェフが大キレットの動画を見てビックりしていました。