イーライがサーフィーサーフィーでの打ち合わせを済ませマニの家を訪れるまでの間、気がつけば寝室、庭のデッキやソファーと思い思いの場所でナップ(仮眠)を取っている面々。。。
40分ほどしてイーライが訪れたことでみんな目を覚ました。
日差しの暖かな庭先のチェアーに腰を下ろししばらく近況報告や他愛もない世間話をのんびりとしている。話がひと段落したところでニューシェイプのマカバに気が付きボードを手にした。そのスプリットテールの付け根にはボトム側からステッカーが張ってあるので、これは一体何かとマニに聞いている。自分のアイデアのひとつで、割れたテールの1/3ほどにクロスを巻きある程度のフレックスを確保しながらビジュアルの美しさをプラスしてみてはどうかという提案に対して、ステッカーを貼れば機能的にどうなのか違いが分かるだろうと先ほどマニが貼り付けたものだ。そんな説明を聞きながら全体的なバランスや細部のシェイプを念入りに見ているイーライの眼は、いつの間にかいちシェイパーとしてとても鋭いものになっていた。。。
日差しはまだ高くともすでに時刻は夕方である。
このあとも何かと予定が入っているらしいイーライと可能であれば夕食で再会しようと少々メイビーな約束をすると、自分たち3人は再び同じポイントでレッツ・サーフ。
まだ高さはあるものの徐々に水平線に向かう太陽に照らされた海原のは、面に影響がない程度の軽いオンショアン風が吹いている。多きくはないが十分満足のいくサイズのセットが入るいくつかのピークには今朝よりやや少ないサーファー達。十分にサーフィンを楽しめるコンディションだろう。
今朝と同じボードだが、みんなで違ったものにローテーションしてパドルアウトしよう。
トライプレーン・ハルでのスムースなライディングとアークテル・クワッドでのスムースなターンを相変わらずお手本のようなライディングで表現するマニ。完成したマンダラのボードの綺麗なラインとマニの動きが絶妙にマッチしており、これこそマンダラの完成形なのかもしれないとさえ思えるほどだ。。。
昌樹はどの板も個性がありそれぞれに素晴らしい魅力があるのでどれが一番とはまだ言い切れないようだが、とにかく良いセットを捕まえては変化する波に合わせて綺麗なラインでメイクしている。パドルでピークへ戻ってくる度に夕方の日差しに照らされた昌樹の爽やかな笑顔と真っ白な歯がとても眩しかった。。。
徐々に人も少なくなり、アウトサイドの厚めのセットよりもインサイドの掘れ気味に張ったフェイスで長く走ることのできる波に標準を定め、かなりの本数をメイクしている自分は、乗りなれたマニのハルではスタンスを狭めてハルらしいスピードに乗ったライディングを楽しみ、マカバではそのメリハリのあるスピードの伸びにストーク。そして5’1”のアークテールの何ともスムースなターン、カットバックやリッピングの気持ちよさが印象深く、夕方の波質と自分の気持ちがピタリとフィットしていたらしい。。。
最後はみんなインサイドでこれが最後といいながらカッ飛んでは戻り「あと一本」の繰り返しだ。いよいよ辺りが薄暗くなり始める頃にやっとビーチを後にした。。。
熱いシャワーでリフレッシュ後は、たっぷりとサーフィンをした後の空腹を満たすため、小さくて雰囲気のよいエンシニータスの街にあるタイ・レストランでディナーを楽しもう。
辛味が足らないとさらに激辛の調味料をプラスした昌樹と自分だが、調子に乗ってたっぷりとかけ過ぎた昌樹は痛い舌を氷で冷やしながらレストランを後にした。。。笑
明日は朝一のサーフ後ムーンライト・グラッシングでボードの確認や打ち合わせを済ませると、午後にはさらに南下しジェフと合流だ。
睡魔が徐々に2人の瞼を重くしはじめるころ、最後のビヤーが空になった。。。